過日、ネットオークションに出品されていたサンカンペーン陶磁である。落札されたかどうかは未確認。
最終的には手にとって見なければ分からない点もあるが、後絵と思われる。器胎は本物である。
鉄絵の描線に絵の具の濃淡や滲みカスレが全くない。よほど純度の高い鉄絵顔料を用いたものとみられる。そのせいか、描線上のガラス質は弾かれている。それとも後絵のみで、その後の釉薬掛けは省略したのか?いずれにしても、この手の後絵らしき盤は初見である。
本歌の可能性もあるかと存ずるが、過去300点以上みている眼には、本歌の可能性は低いようだ。
<了>
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