今回は、ミャンマー陶磁2点と真贋が良く分からないカロン陶磁1点を紹介する。
先ずは錫鉛釉緑彩盤である。この手のダメな盤は、過去何度も取り上げているので、何がダメなのかの記述は省略する。
次は、真贋が良く分からない緑彩塼である。釉剥げもあり、一見本歌に見える。塼の下側には〇印が並ぶ。ココには何文字(中世モン文字?)か知識がないが、中世の文字が刻まれている。しかし〇印が表される事例も皆無ではない。
ところが裏をみると、あまりにもキレイすぎて昨日の焼き上がりのように見える。このような本歌事例が、あるのかないのか。知識・経験不足で不明である。
次のカロン緑釉仏像も真贋不明である。カロン窯の緑釉肖形は、数が極めて少ない。
台座の裏を写した写真は掲載されていない。緑釉の貫入はカセており、それなりの時代観を感じないでもない。仏像の尊顔は、ランナー様式仏像の如く、”ふくよか”なお顔立ちであり、当時のカロンの場所柄から考えれば、違和感は感じない。しかし、あまりにも数が少ないためこのような仏像を見るのは2体目で、判断できる知識も経験もない。下の仏顔は、大阪・某氏のコレクションで出所(窯址)も明らかである。お顔立ちは、上のオークション出品の仏像と異なる。判断できないが、3万円程度であれば、落札もありかと・・・。偽物なら勉強代、本歌なら価値ある品物をGetしたことになる。
今回紹介した2点は、経験・知識不足で分からないのが本音である。知人のブロガー『の~んびりタイランド2』氏は、バンコクの骨董商と懇意であり、かつ氏自身が相当の目利きである。もし御覧になっていたら、一言コメント頂ければ幸甚である。
<了>
陶板、もし寺院から持ち出したものなら裏面は接着した漆喰が残っているはずです。裏も綺麗ですが表も綺麗すぎます。かって大判の模倣品を大量に見ましたが、これもその時の物では...古代モン文字が書けないタイ人が丸文を押したのではないのかな。
緑釉降魔印仏は骨董商の息子の掘師に写真を見せましたが、緑釉仏頭は掘ったことがあるが完品は見たことがない。限りなく贋作だと思うが、判断は実物を見ないと出来ないということでした。