夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

何にでも挑戦していく勇気

2013-11-04 22:20:57 | 教育・躾全般
 長い間お休みを戴き、身体の調子を整えて参りました。いよいよ今週から復帰第1戦です。復帰前に、入院生活で弱り切った身体を何とかしなくてはと思い、可能な限り出歩いてきました。普通の生活をしてもかまわないといわれたので、大丈夫でしょう。
 木曜日に県立聾学校へ通級するつばさOGのRちゃんを尋ねて行ったとき、Rちゃんは「体操部の大会があるから見に来て欲しい」と誘ってくれました。OB・OGの子たちには剣道でもしていない限りなかなか会うことが出来ません。こんな風に部活動の試合に誘ってもらえることは滅多に経験できないことなので、喜び勇んで見に行ってきました。しかし、私は中学の体操部というものが、どの程度のものか知りません。でも、Rちゃんの障害のことを考えると、きっと創作ダンスとか、マット・跳び箱・鉄棒くらいに考えていました。でも、そう思った矢先に、お母さんから衝撃の一言が。「床に跳馬に平均台ですよ!」「えっ!!!」つまり、一般的にオリンピックなどで行われる体操競技だったのです。混合型難聴で音楽などは聴き取りづらい上に、若年性の視野狭窄で視野は1センチほど。つまり、正面のほんの1センチくらいしか見えない状態で、宙返りやらとんぼ返りやらをするのです。幼い頃からやっているならいざ知らず、中学に入ってからの初体験です。たったの1年半でどれほどのことが出来るのでしょう?正直、すごく心配しました。平均台から落ちたら?跳馬の着地に失敗したら?床のタンブリングで頭から落ちたら?しかし、その心配は練習風景を見て感動と涙に変わりました。あの子が腕立て後方展開をしている!腕立て前方展開も、前方宙返りも!信じられない光景でした!そして、同時に、Rちゃんが、見えない目、聞こえない耳でどれほど苦労してあれらの技を身につけたか、小学生時代の彼女を知る私には、簡単に想像がつきました。それこそ、血のにじむような努力をしてきたんだろうと。彼女の口癖「何とかなるでしょ!」と言い放って、どんなことからも逃げずに正面から取り組む姿が目に浮かびました。目がうるうるしてきました。跳馬も平均台も、床運動も、自信を持って頑張るRちゃん。正に「感動した!」の一言に尽きます。素晴らしい競技会でした。Rちゃんには、ぜひ、7年後の東京オリンピックやパラリンピックを目指して欲しい!努力と根性の塊のようなRちゃんの姿に、自分の今の心の弱さを恥じ入ることになろうとは…。どんな病気や障害も、乗り越えようという気持ちと覚悟さえあれば、きっと乗り越えられる。それを身をもって教えられた気がしました。そして、これを自分の教訓として、これからのこだまの子ども達にも伝えていかねばと、決意を新たにした出来事でした。私が敬愛する人生の師匠・最年少に値する女の子・Rちゃんに、乾杯!!
コメント
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