昨日、表題の大会に出場してきました。いつもの味鋺剣友会ではなく、職場の剣道部の子供達を連れての参加です。出場メンバーを私の独断で6年生で揃えて連れていきました。普段練習に来られない子を、家庭訪問して保護者に協力を求めてまで連れていくことにしたため、R先生とは揉めてしまいましたが、今回は私の思いを押し通してしまいました。
R先生の考え方は、当然、普段から頑張って練習に参加して、なおかつ、そこそこ試合ができるようになった子を選抜するべきだというものです。普通に考えればそうなり、うちの部活動なら、主体は5年生、4年生になります。残念ながら、6年生で試合になるものは2人しかいません。勝ちに行くなら下学年から選ぶしかないし、そこに、休まずに練習に参加するとなると、情けないことに6年生では1人、5年生が1人、あとは4年生から3人になるのです。今時の習い事優先時代では、致し方ない事なのです。でも、それをそのままにしていれば、強い子、練習に出られる子は、これから先、余程の事がない限り、同じメンバーで固定してしまいます。すると、心の弱い子や、すぐに諦めてしまう子が、「どうせ選手には選ばれないから」という気持ちに陥りやすく、モチベーションが下がってしまうことが往々にしてあるのです。心の奥底では、選手に選ばれたい!と思っているにも関わらず、一歩引いた位置に立ってしまうようになりやすいのです。特に女の子にはそれが顕著に現れます。しかし、今年の6年生は、やり方次第では、目標に向かって、ある程度は頑張ることができる性格の持ち主達であると睨んでいたので、かなり早い時期から目標を与えて、決意を促して来ました。不幸にして、インフルエンザで休んだり、学年閉鎖になったりして、土壇場に来て練習不足になりましたが、保護者の方々の応援もあって、私の目論み通りになりました。勿論、今までの練習量が足らないので、試合には勝てるはずもなくボロ負けでしたから、R先生にも「それ見たことか!」と言わんばかりに呆れられてしまいました。でも監督の私が勝ちを狙っていないので、R先生も何も言いません。心の中では悔しかったと思いますが。
例え結果はボロ負けでも、6年生の5人組には、最後まで一緒に戦った欠け換えのない仲間との記憶の1ページになったことでしょう。参加できたことで、次に機会があれば、もう一度剣道をやってみようと思ってくれれば、私の思いが彼らに通じたことになります。私の剣道は、強さや上手さを求めない、剣を通じて人間味のある人になってくれれば、それだけでいい。厳しくて苦い思い出ばかりで、卒業したらもう辞めよう、ではなく、楽しいな!またやりたいな!と思えるためには、1人でも多くの子供達に、代表で試合する経験をさせてあげられれば、と思うのは古い考え方なのでしょうか?最近のうちの若い先生方の試合に対する考え方を見て、自問自答する私です。