言葉の教室の担当になって23年。このブログで教室経営の話をし始めて12年が経過した。12年って、結構長い。23年はその倍。ここまで来ると、この経過した時間は当たり前になっていて、あまり深く考えることはない。自分はこの仕事がいつの間にか好きになり、天職だと思うようになった。でも、やってきて1つ確実なことは、「慣れること」は自分を堕落させるということ。よほど自分に厳しくしていないと、経験の上に胡座をかいて、日々を過ごすことが「手抜き」になる。通級である以上、1人で仕事をすることは当たり前。誰かに迷惑をかけることもなく、自分のペースでやり続けられる。確かにそれはメリットが大きい。しかし、その分、自分に負う責任も大きくなる。若い内は体力も気力もあるから、がむしゃらにやり続けることができた。年を重ねてくると体力・気力は衰えていく。去年までできたことが今年はできない。身体もあちこちが悲鳴を上げている。若い世代とのジェネレーションギャップも大きくなる一方。色々な意味での限界を感じる今日この頃。そんな自分がこのままこの仕事を続けていても良いのだろうかと自問自答することが増えてきた。今年1年を契機に、自分を変えていく必要があるのではなかろうかと。年を取ったからといって諦めたくはない。現状でも可能な新たなことにチャレンジできるよう、自分を追い込みたいのだ。今の仕事ではなく、新しい自分を発見するために。こう思えるようになったのも、剣道部のおかげだ。部活指導を再開したことで、今まで1つのことしか見ていなかった自分の退路を断つことができたのだ。違うことをしよう。そう思えるようになってきたのだ。今まで「自分がいなければ誰がこの世界(言難)を引っ張るのだ?」と勝手に思い込み、周りの成長を見てこなかった。そろそろ「物言うオジサン」がいなくとも、新しい人たちで取り回していけるのだ。いつまでも「君臨」しているつもりになっていてはいけないと、改めて考えることができた。言難二回りもやれば、許してもらえますよね?頑張ってやり続けてきたことを離れることは勇気が要ることだけど、切りも付いたことだし、何とかなるような気がする。今年の取り組みをしっかりまとめて、私は別な道を生きることを心に決めた。言難の、いえ、名古屋の通級指導の最古参の行く末を、最後まで見届けていただければ幸いです。
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