コロナ禍で剣道の稽古ができなくなって、早一年以上が過ぎ去った。実際、たくさんの大会が中止や延期になり、娘も受験生になる前にひとつだけ試合ができただけ。かわいそうな高校生活だった。かく言う私も、鳴海剣友会としての活動を全く行えないまま、子どもたちの自主トレに任せっぱなしの一年半が過ぎ去ろうとしている。昨年度は全面的にできなかったのだが、今年度も市教委は学校体育施設の貸し出しを条件付きでしか貸してくれない。我々のような中高生の混合チームには練習会場を貸してくれないのだ。これでは稽古のしようがない。
しかし、問題は別に起こったのだ。4月に転んで左腕を着いて体を支えたら、そのひょうしに左の肩の腱を損傷したのだ。すると、全く左腕を挙げられない状態になってしまった!更に、オリンピックを寝転がってテレビ観戦していたら、頸椎の古傷が痛み出した。肩を5月に、首を7月にMRI撮影して、大きな異常を発見!係ったスポーツドクターは二択だという。ひとつは痛みを抑えるために神経伝達物質をブロックする薬を飲み続けること。今までは若さと、昔鍛えまくった筋力の遺産で体を支えているが、これから年を重ねて筋力も落ち、バランス感覚が鈍くなってくると、今までのようには立っていられなくなる。薬さえ飲めば、激痛に悶え苦しむことはなくなるのだ。だが、引き換えに腎臓の機能に負担を掛けることになる。
もうひとつの選択肢は手術。首と腰の骨を削り、神経を締め付けている部分を緩くして、金具を挿入して頸椎と腰椎の隙間を作る方法。だが、こちらは治るのではなく、悪化を防ぐためのもので、永遠に大丈夫という訳ではない。また、確実に成功するという保証もないし、1ヶ月以上休まなければならない。これを聞かされたら、手術するという選択肢は選べないだろう。薬で痛みを散らすことにした。左腕は動かないままとなった。二度と剣道はできないということた。高校一年生の10月31日に交通事故に遭い、生死を彷徨う重傷を、若さだけで乗り切ってきたが、実は相当な重傷だったようだ。今まで生かして戴いたことに感謝して次を考えよう。少し生き方を変えなければならない時が来たのかも知れない。
さよなら剣道。四段取れずに残念。
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