私は三重県伊勢市の皇學館大學在学中に、家庭教師以外のアルバイトを2つ経験しました。ひとつは付属高校の夜間警備でしたので、学校関係ですが、もうひとつは赤福の朔日餅「竹流し」を作るバイトでした。冷蔵庫のような寒い部屋で、竹に一本ずつ、水羊羹を流し込んで作ります。何時間も、何百本も作っていきました。部活のY川先輩に、一日中冷房完備の涼しいところでバイトをしないか?と誘われました、しかもマイクロバスで送迎付き!こんな甘い言葉にのせられて、喜んで参加しました。初めはその涼しさに喜んでいた私も、流石に昼頃には寒くて、温かい飲み物が欲しくなります。夕方終わる頃には凍死するのではないかと思うくらい身体は冷え切っていました。そんなに苦労して作った「竹流し」。残念なことに一口もご相伴に預かることはありませんでした。なんせ、在学中の四年間、四回生の時に、今は亡き下宿のおばちゃんが、朝六時に内宮に並んで買ってきてくださった桜餅を一度だけ食べたことがあるだけ。伊勢市民でも早朝から並ばなければ食べられない貴重な朔日餅を、名古屋で予約して毎月買えるなんて、少しありがたみが薄れる気もする。でも、昨年から予約して毎月買いに行っていたのに、コロナ禍で7月は販売中止に!やはり竹流しには嫌われているのか!?
しかし、今年もしぶとく予約して、遂に34年越しの「竹流し」との御対面!竹の中から出てきた時は思わずドキドキしましたよ。
おいしかった!大きいの買って正解だった!我が生涯に一遍の悔い無し!
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