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視野が欠け過ぎて自動車免許証を返納することになったことは前回のブログで報告した。だが、視力が0(ゼロ)になった訳ではないので、見える内は当然今までと変わらない生活が続く。しかし、眼科の主治医曰く、右眼が失明している以上、左眼も同じように見えなくなっていくものらしい。そうなることを遅らせるためにも緑内障に対する眼圧の管理や、網膜の新生血管をレーザー光線で焼き殺す治療は続けていかなければならない。糖尿病が大元だが、血糖値を急激に下げてしまうと新生血管が破れて大量出血につながればそれだけでThe Endである。やたらめったら血糖値を低下させることに邁進できないのが糖尿病性網膜症の難しいところ。とりあえず血糖コントロールを上手にしながら長く付き合っていくしかない。そのためにも、少しでも目が見える内にやっておかねばならないことがたくさんある。視覚障害による身体障害者手帳の申請もそのうちの一つだ。主治医の方から申請書を書いてあげるから申請しなさいと言ってくれた。免許証も返納した今となっては、移動にもいちいち誰かの手を患わせなければならない。自力で動けるには動けるが、危険が伴う。そのために公共交通機関の減免申請ができるのはありがたい。また、外目には分からない視野障害なので、一目でそれと分かるよう、白杖を携行することにした。まだ中心部は見えるので、使う必要もないのだが、本当に見えなくなってから慌てて練習しても上手く使えるようにはならないと思い、今のうちに使い慣れておくことを目指して練習し始めた。それと並行して点字の読みができるように、駅で機会あるごとに触るようにした。どの辺りに貼ってあるのか、今のうちに感覚を掴むため、手すりにつかまりながら端を歩くと、大体当たる。足下の点字ブロックにも細心の神経を払う。
足裏と白杖の先に感じる点字ブロックの凹凸はとても分かりやすくできていることが、この歳にしてよく分かった。本来盲目であれば点字ブロックに沿って直角に歩くことになるのだろうが、一応まだ見えるのでブロックがないところでも斜め横断できてしまう。毎日歩いているコースなので、何歩ぐらい歩いたら改札があり、切符売り場があり、ということをしっかり身体に刻み込んでいかねば。春休みが終われば高校生がたくさん乗ってくるようになる。そうなるとあまりおおっぴらに練習できなくなる。どうやったら最小限の動きで一般の利用者に邪魔にならずに歩けるのか、なるべく早く習得したい。白杖も点字打刻機も、
25年前から理解啓発授業で使ってはいたが、まさか自分がそれを本当に使う身体になろうとは思ってもみなかった。定年退職65歳までにどれだけ覚えられるか?いや、そもそも、定年退職まで全盲にならずにいられるか?そちらの方が心配だ。それまでに今のまま進行しなければよいのだが…。
実際に白杖を使用して歩いていると、前から歩いてくる人が私を避けてくれる。地下鉄も発車直前にもかかわらず、乗り込むまで待ってくれる。エレベーターでは先に下ろさせてくれる。優しい人が多いことに気付いた。中にはそうじゃない人もいるけれど、1人でも2人でも、心優しい人がいてくれれば、世の中捨てたもんじゃないし、人に対して絶望しないで済む。(アムロ・レイ大尉か?)
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実際に白杖を使用して歩いていると、前から歩いてくる人が私を避けてくれる。地下鉄も発車直前にもかかわらず、乗り込むまで待ってくれる。エレベーターでは先に下ろさせてくれる。優しい人が多いことに気付いた。中にはそうじゃない人もいるけれど、1人でも2人でも、心優しい人がいてくれれば、世の中捨てたもんじゃないし、人に対して絶望しないで済む。(アムロ・レイ大尉か?)
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