ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小桂池

2017-01-17 16:22:17 | 三重県
2017年1月3日 小桂池
 
小桂池は三重県度会郡大紀町にある灌漑用アースダムでダム便覧によれば1895年(明治28年)に野添地区によって建設されました。
現在も野添地区が管理を行っています。
 
県道38号線から小桂池に通じる道が近道ですが道幅があまりにも狭いので、今回は上流からアプローチしました。
天端と上流面
上流面は石積みです。
 
天端中央の池栓。
 
溜池
集落のすぐ裏手にありますが深山の趣十分。
 
左岸の洪水吐。
 
洪水吐導流部。
 
 
下流面
ダムの下は杉の植林。
 
堤体直下で洪水吐からの水路と取水設備からの水路が合流します。
 
1292 小桂池(0814)
三重県度会郡大紀町野添
宮川水系藤川
15メートル
48メートル
野添地区
1895年

中沖池

2017-01-17 15:20:30 | 三重県
2017年1月3日 中沖池
 
中沖池は三重県多気郡大台町にある灌漑用アースダムでダム便覧によれば1990年(平成2年)に上菅水利組合によって建設されました。
現在は上菅地区が管理を行っています。
 
国土地理院地形図では中沖池左岸へ太い道が通じているように書かれていますがこちらは私有地となるため通行できません。
県道424号から右岸に通じる道を進むと中沖池まで直接車で乗り付けることができます。
右岸に不動明王が祀られています。
溜池がつくられる前にはここに滝があったのかもしれません。
 
天端
車両乗り入れ禁止のための棒が立っています。
 
洪水吐。
 
下流側から洪水吐。
 
上流面
コンクリートで補強されいます。
 
下流の眺め
宮川を挟んで対岸には持越池があります。
 
溜池
もろ逆光になってしまいました。
 
天端中央にある斜樋。
 
堤体の下に下りることができます。
右岸洪水吐導流部。
 
下流面。
 
1282 中沖池(0813)
三重県多気郡大台町上菅
宮川水系中沖川
17メートル
113メートル
上菅地区
1990年

持越池

2017-01-17 14:01:49 | 三重県
2017年1月3日 持越池
 
持越池は三重県多気郡大台町にある灌漑用アースダムでダム便覧によれば1877年(明治10年)に下真手地区により建設されました。
現在も下真手地区が管理を行っています。
持越池周辺は真手公園として整備され、堤体直下や溜池をまたぐ橋の上に東屋がつくられています。
 
宮川沿いに走る県道31号の亀谷バス停の先を西に折れ真手公園の標識に従って集落を抜けると持越池に到着します。
堤体直下は公園として整備されています。
桜の木が多いので花見のころには周辺住民で賑わうんでしょうね?
 
堤体基部の取水口からの底樋吐口。
 
下流面
右岸に階段があり歩いて堤体を登れます。
 
上流面
維持積みで補強されています。
アヒルが2ファミリーほど泳いでおり近づいても逃げないので餌付けされてるようです。
 
洪水吐。
 
天端。
 
天端中央にある斜樋。
 
天端からの眺め
今は冬枯れですが花見や新緑の頃はまた違った景色が広がるんでしょう。
 
池は総貯水容量6万立米。
湖岸にも桜が植えられています。
 
池をまたぐ橋
車道になっており中央に小さな東屋があります。
道路はさらに上流にある溜池に続くようです。
 
1291 持越池(0812)
三重県多気郡大台町下真手
宮川水系宮川
16メートル
60メートル
下真手地区
1877年

虻野池

2017-01-17 12:42:55 | 三重県
2017年1月3日 虻野池
 
虻野池は三重県松阪市飯高町にある灌漑用アースダムでダム便覧によれば1941年(昭和16年)に下滝野地区により建設されました。
現在も管理は下滝野地区が行っています。
 
下滝野地区虻野集落で国道166号線を北に折れ集落の東端の茶畑を虻野谷川沿いに進むと虻野池に到着します。
最後の数百メートルはダートのため手前の路肩に駐車して少し徒歩での到着です。
基部は石積み
堤体はきれいに刈り払われ芝生のようです。
 
下流面
堤体を斜行して踏跡があります。
 
天端。
 
溜池
右手前に池栓があります。
 
下流の眺め。
 
取水設備からの吐口と用水路。
 
左岸の洪水吐
ここに木板をはめ込んで水位を調節するようです。
 
洪水吐導水路。
 
洪水吐などは原始的なスタイルですが堤体がきれいに刈り込まれいまだに重要な水源であることがわかります。
 
1301 虻野池(811)
三重県松阪市飯高町下滝野
櫛田川水系虻野谷川
15メートル
90メートル
下滝野地区
1941年

本郷溜池

2017-01-17 11:38:04 | 奈良県
2017年1月3日 本郷溜池
 
本郷溜池は奈良県宇陀市大宇陀にある灌漑用アースダムでダム便覧によれば1935年(昭和10年)に竣工しました。
1974年(昭和49年)に奈良県のため池整備事業により改修され現在は宇陀市が管理を行っています。
 
桜井から国道166号線を東進、宇陀市に入るとすぐに大規模農道を右折して南下すると右手に本郷溜池の堤体が見えてきます。
本郷温泉椿寿荘が目印です。
下流から。
 
右岸に洪水吐導流部が見えます。
 
天端は車両通行可。
温泉の日帰り入浴客の駐車場になるようです。
 
下流面。
 
洪水吐導流部と下流面。
 
右岸の洪水吐
かわいい円形です。
 
上流面はロックフィル
左岸には温泉宿が隣接しています。
 
取水塔だと思ったら東屋・・・
東屋の下に斜樋があります。
 
溜池。
 
地元の方の話では夏にはヤギを放して上下流面の除草をするそうです。
見てみたいな・・・・
 
1552 本郷溜池(0810)
奈良県宇陀市大宇陀本郷
淀川水系本郷川
23メートル
138メートル
宇陀市
1935年

倉橋防災ダム(再)

2017-01-17 10:42:46 | 奈良県
2017年1月3日 倉橋防災ダム(再)
 
倉橋防災ダム(再)は奈良県桜井市倉橋にある灌漑・農地防災目的のアースフィルダムです。
古くからこの地にあった倉橋溜池を奈良県の事業で整備して1956年(昭和31年)に倉橋溜池(元)として竣工しました。
1987年(昭和62年)から奈良県の防災溜池事業による再開発が着手され、堤高をかさ上げし洪水調節目的を付加して2000年(平成12年)に倉橋防災ダム(再)として竣工しました。
管理は倉橋溜池土地改良区が受託しています。
 
ダム周辺には多くの寺社や古墳が点在しており。ダムも倉橋ため池ふれあい公園として整備され周辺住民の憩いの場となっています。
ダム右岸には3基の記念碑が並び駐車場になっています。
 
天端は車両進入禁止。
 
ダム湖は総貯水容量190万立米と灌漑用の溜池としては大きなサイズ
ダム湖を囲むように公園として整備されています。
 
取水塔。
 
左岸の管理事務所。
 
下流面には『くらはし』と書かれていますが冬枯れのこの時期ははっきり見えません。
 
洪水吐。
 
洪水吐導流部。
 
下流から
減勢工。
 
下流面は犬走りを挟んで3段になっています。
 
1585 倉橋溜池(元)
奈良県桜井市倉橋
大和川水系栗原川
31メートル
245メートル
1714千㎥/1714千㎥
倉橋溜池土地改良区
1956年
-------------- 
3086 倉橋防災ダム(再)(0809)
溜池奈良県桜井市倉橋
大和川水系栗原川
FA
36.5メートル
250メートル
1900千㎥/1858千㎥
倉橋溜池土地改良区
2000年倉橋防災ダム竣工