新疆ウイグル地区の住人によると見られる、天安門車炎上事件。急速に進む漢民族と小数民族との軋轢、確執が噴出したかのような事件が発生した。
今中国での富裕層と貧困層の格差はどれぐらいだろうか。NHKの昨日のクローズアップ・現代によると、富裕層の平均年収は日本円に換算して480万円、一方地方の貧困農民層の平均年収は2万円。その差は実に240倍!!
中国の人口は1979年に始まった一人っ子政策により13億人強にとどまっている。しかし、中国の戸籍は都市戸籍と農民戸籍と二分されており、処罰を恐れて、2人目以降を登録していない、無戸籍農民の存在がある。その数、1億とも2億ともいわれている。
共産党1党独裁政権であるが、部分的に自由主義経済を取り込んだため、貧富の差が顕著なものとなっている。
日本の最大貿易国の中国の今後の動向は見逃せない。
元重慶市長の薄 熙来氏。自ら暴力団の一層キャンペーンを張って、実績を上げていた薄氏。ご自身が収賄の罪に問われてしまった。保守派の旗手として第17期中国共産党中央政治局委員兼重慶市党委員会書記を務めたが、胡錦濤派との権力闘争に敗れて失脚した。
中国民主化まであと50年。中国の歩む道は、旧ソ連邦ときわめて似たものとなろう。
連邦の崩壊と、小数民族の独立が形を変えて、中国でも起こりえる。
残念ながら、それを、私は見届けられない。