夕立。

連日の夕立。

実に夏らしい天候といえる。

自分が幼少期を過ごした栃木県鹿沼市は、夏になると毎日のように雷雨に見舞われる。
親父は「鹿沼スコール」なんて呼んでいるが、なかなかのネーミングだ！！
これも親父の造語かもしれないが、鹿沼市内から見て真北には日光・男体山が聳え立つっている。
冬場には、尾根を越えた空っ風が吹きしきる。こいつを「男体颪」と呼んでいる。　　　　　　　　　　

夕立には慣れているつもりでいたが…。
連日の真夏日のなか、ご丁寧にネクタイで外回りのスケジュール…。
気分転換にMBXで通勤したいのだが中々チャンスがない…。

営業も一段落。内勤で事務処理のスケジュールが組めた！！
朝から普段さほど気に留めない天気予報とにらめっこ。

「関東地方山間部では、夕立にご注意ください。東京都心では夕立の心配は無いでしょう。」

よ～し！！気持ち早めに家をでて、河川敷を流して出社しよう♪
ガソリン高の影響か…普段から交通量の少ないこの道には、前走車も後続車もいない。
心地よく、自分のペースで緩やかに曲がった道を流す。

愛機の奏でるサウンドと、まだ朝の空気をまとった河川敷。
ニュートラルな気分になれる、日常域のスィートスポットだ。



地味にプチ残業…
定時に上がるチャンスをのがす。黙々とPCと向かい合っていると
外で雷鳴とともに、地面を強く打つ雨音が…。

あぁ…降っちまったか…MBXが傷むな…。

雷の為、やむを得ずPCもシャットダウン。
同じくバイク通勤をしている同僚と、雨脚が弱まるタイミングを見計らい家路に着く。

薄暗い駐輪場にて、MBXをダスターで労わる。
車体の水滴を優しくふき取りながら、各部をチェックする。
これはこれで乙な時間だ。
工具片手に課題を持っているときには、見えない物が見えてきたりする。

スイングアームに付着したチェーンオイルをふき取りつつ
チェーンガードの装着を考えさせられた。収穫ありか？




とはいえ、バイクは晴れの日に走らせてやりたい。




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