名残りの・・・

名残りの花粉症？なみだ目に毎日ハンカチが離せない。
しいの木か？イチョウの花も落ちてるなあ。
鼻の周りもひりつく。
春が遅かったせいか？今頃悩まされるとは・・・。

週にわずかしか出勤しないので、けっこう人生相談（？）に忙しい。
正式に人事発表が出たのでご家族への挨拶も始めている。
本当にありがたいことだが、皆様から名残りを惜しんでくださる声をかけていただいている。
中には涙ぐんでくださる方もあり、申し訳ない気持ちになってしまった。

でも、縁が切れるわけではないので許していただこう。

やはり入居前のアセスメントから関わった方々には特に思い入れがある。
入居してから殆どの方のADLはアップしている。
もちろん亡くなられた方もあるが、オープンから受け入れた方々のターミナルまで責任を持つつもりでケアしてきた。
「最後まで面倒みてくれるんじゃなかったの？」
そういわれるのが辛い。
ご入居者には「卒業」ということにしてある。

我が家のビデオが壊れてしまったので施設で２月のコンサート収録を見る。
休憩中だったが、ご入居者が昼食より戻りつつあり、良いところへ来た！と一緒にビデオを見る。
とても楽しんでくださり、１時間以上見ておられたようだ。
私は昼食の交代に事務所へ降りたが、その後も見ておられた。
DVDに落とせるように依頼しよう。

新入居の方、この方が勤務先での最後のアセスメントになる。
自宅で暮らせなくなる思い、嘆き、口惜しさ。
今までの生活とのギャップ。
思うように動かないからだ、依存心。
わずかな日々しかないことをお伝えし、出来るだけの土台は造っていくことをお約束する。
「自分の筋力はご自分で動いて維持するしかないのですから、安易に車椅子は使わないでくださいね。」
「杖の使い方になれていないですね！それじゃあ飾りですよ。練習しましょう。」
というと、
「あらア、言われちゃったわ！」
と応える明るい方である。
この方の持病は受け入れながら付き合うしかないのだ。


老兵は死なず、タダ消え去るのみ・・・
全く同じ心境である。

あとわずかでいなくなると思うと、みんな優しくなるが、その本音はほっとしているのかもしれない（笑い）