歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

家族の希望と介護受け入れの限界

2013-02-15 17:56:46 | Weblog
施設での「看取り」は、医療職が常駐している施設では、当たり前になってきています。
ですので、
医療連携していると、それができるものだと考えられるようです。

医療連携は、在宅と同じで、あくまでも「往診」「訪問」です。
往診が24時間出来るシステムのところもあれば、できない(やっていない)ところもあります。


今、勤務している地域密着型は、基本的に月2回の往診です。
あとは、週1回の訪問看護。

デ、常駐しているスタッフは、寝たきりや身体介護の経験者も少ない。
介護自体の経験が浅いスタッフが多いのです。

認知症生活介護ですので、認知症になってしまった、体が比較的お元気な方が家と同じような環境でできるだけ長く生活を維持できるように、と設定された施設です。
施設ですので、家と同じではありませんが、1ユニット9人の共同生活です。
他の施設に比べて時間はゆったりとしていますし、スタッフと一緒に手伝っていただける方もいます。

やはり、すべての生活は声をかけたり、見守りの中で行われます。


倒れたり、酸素濃度が低くなると救急車です。
転倒したあとが微妙で、そのとき動けないほどでないと、時間を置くことになってしまいます。
ここらあたりが、これまで勤務してきた施設と大きな違いを感じます。

高齢者、認知症の方は、痛みが現れにくく、しばらく(数時間、数日)しないと状態が分かりにくいのです。


長期入院は、認知症の悪化と寝たきりになる恐れはあります。
手術せず保存という選択もあります。
この場合、痛みの軽減と、専門医の身体状態の確認のための受診は欠かせません。
表面にでない変化を、後になって追求されるというリスクもあるからです。

もう一つ、施設では身体拘束できないし、看護師もいないので、医療行為もできず、転倒リスクも高い。
たとえば、点滴は最低2時間、その間1人のスタッフが付きっ切りで見守っていることは不可能。
他の入居者が触ることもありえます。


ご家族は、なれたところで、家族の顔が分かるままで変わらず生活してほしい。
その思いはとてもよく分かります。

恥ずかしいですが、ご家族が期待なさるほど介護力はプロとはいえません。
そこを言ってよいものか?ここも迷うところ・・・。


私も地域密着型システムに慣れておらず、
今のところ、往診の在宅支援Drにお願いして直接説明していただいたりして対応しています。
とっさの判断を早くすることが一番だと思っていますので、
?おかしい、と見えるときは迷わず電話します。
訪問看護を通すより、早い!

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2 コメント

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その通り (kunitora)
2013-02-16 00:14:23
です、mammamiaさま、こんばんはドクターもこまめに
なさってくれる方もおりますので、そちらのほうがみんなが
納得できる医療福祉だと思います

そのときのあとに訪問看護がいいですよね

医療保険福祉を立体的に知っておられるmammamiaさまの働いておられる施設の居住者の方はお幸せですね
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Unknown (mammamia)
2013-02-18 00:29:28
kunitoraさま、こんばんは。

お褒めいただいて恐縮です。

対処してみて分かりましたが、訪問Drは、気さくにこちらの要望に応えてくださいました。
直接家族に連絡してくださったようです。

介護職員は、医師や看護師に腰を引いてしまう人が多いです。勉強不足に尽きますね。
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