明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

5・27全労連・東京地評争議支援総行動、明治HD前大黒議長主催者挨拶

2011年06月08日 09時10分57秒 | レポート
企業は違っても東電と明治乳業は同じ体質


 3被災者支援のために純中立労組懇やMICの仲間に呼びかけて「東日本大震災労働者対策本部」を立ち上げ、全国的にカンパ活動と支援物資を要請し、支援物資を送り届けてきました。今も、ボランティアを募り、毎週月、木曜日に東京からバスで被災地に送り出し、働く仲間の強い連帯が被災地域の方々を励ましています。これからは、復旧が進むにつれて必要になってくる何でも相談活動の準備に入っています。

 同時に起きた福島原発事故では、今も放射能汚染がおさまらず、収束のめどさえ立っていません。東京電力と国に一日も早い収束と全額の損害賠償を行うよう求めています。
 それにしてもあきれ返るのは、東京電力の時代遅れの隠ぺい体質であります。今から10年以上も前に、東京電力をはじめとした電力会社9社に対して賃金差別などで電力会社に働く人たちが一斉に訴訟を起こし勝利しました。反共労務政策、差別政策をとってきた電力各社は、社会的な断罪を受けたわけであります。さすがに賃金差別は改善したものの、隠ぺい体質はいまだに改まっていません。それが今回の原発事故でも社会的に露呈し、国民から強い不信感を抱かれていると思います。私たちは、改めて、福島原発の早期収束、資料の公開、原発被害者の全面的な賠償を求めるものであります。

 企業は違っても同じ体質を抱えているのが明治乳業であります。30年以上も反共労務政策と差別体質が改善されず、明治ホールディングスと社命は変えても全く改まっていないわけであります。東京電力は「安全神話」とコスト安にしがみついて世界中が見つめている原発事故を起こし、会社だけでなく地域住民や国民生活に莫大な損害を与えているわけです。
「食の安全」を売りにしている明治も東電と同じ体質から抜け出せない。時代遅れな差別体質、働く者を人間扱いしない会社に本当の社会的責任は果たせません。3月11日に起きた東日本大震災から78日たちました。全労連は、震災直後から公正・公平な労務政策に転換しない限り、長い目で見れば会社の損失であります。私は26年もの間昇格もさせずに高卒初任給以下で定年を迎えさせた非人間的で非情な明治ホールディングスの体質は近いうちに社会的に断罪されると思います。明治ホールディングスの皆さんにはそういうことが起きないうちに早く争議の解決に英断をふるいなさい。そして、誠意をもって団体交渉に応じるよう強く求めるものであります。

 大震災で東北を中心に新た11万人が失業したと報じられています。貧困と格差が解消されないもとで、菅内閣は、「税と社会保障の一体改革」と称して、消費税の引き上げと年金支給開始年齢の引き上げなど社会保障制度の大改悪を進めようとしています。大震災の復興は、日本社会のあり様も問いかけられています。私たちは、貧困と格差を解消し、人間らしい働き方を求め、不当な差別や解雇を許さないために、粘り強く闘い抜くものであります。そして、争議が1日も早く完全勝利するよう全力をあげるものであります。


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