「相対比較はしていません」と開き直る会社証人
9事業所32名の全国事件は、都労委審査の終盤に向け重要局面を迎えています。
大阪15名申立人に対して立証した2人目の大久保証人への反対尋問を3月16日・25日の2回に亘って行いました。1人目の王鞍証人と全く同じく、「報告書」によるミス事例は本人の「能力なさ」「勤務ぶりの悪さ」からの査定で当然の評価と証言していました。
いくつかの事例に基づいて反対尋問。1年間でたった一回の欠勤連絡の時間が遅れたとする事例から、早めに連絡しないから作業が混乱したので注意・指導したと云う、しかし、本人が居ない欠勤日に指導した日付になっている問題で、どうして指導できたのか。あるいは、殺菌前のミックスタンクから充填したような事例でも、作業実態からあり得ず、明らかな記載事実の誤りなどを追及。しかも、報告書には作成日や報告者、課長、工場長等の署名・捺印すらない無責任な報告書を明らかにしました。
さらに品質管理問題から、クレーム製品発生に関して、全て現場担当者の責任にかぶせる問題では、製品チェック工程上から見ても、時間的チェックする試験室係、職場巡回の中でもチェックしていると云う主任・係長自らの責任を棚上げしていること明らかにすると、証人は、担当者がチェックしていればクレームは出ません等と責任転嫁するのみ、会社側代理人の顔をチラチラ見ながら自慢げに開き直り、自らの陳述書や証言内容をも無視する無責任な答弁を平然と行った。
「格差」の存在は、比較することが当然の前提の上に立って、比較内容を求める申立人代理人の尋問に対し、証人は、「相対比較はしていません」と断言し語気を強めるありさまです。
2回の反対尋問を通し、企業としての責務すら放棄し、職制としての自覚と認識の欠片もない答弁をしてはばからない証人の態度には、傍聴席から何度も失笑と驚きの声が上がっていました。
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