2017年8月22日 第21次座り込み行動 29団体49名参加で自主解決迫る
行動の冒頭、(株)明治・川村和夫社長、明治HD・松尾正彦社長会社が真摯に申入れを受けるならば直ちに座り込み行動は中止しますと宣言し、「申入れ」を行う
①(株)明治受付嬢は、担当部署へ電話連絡するも担当者不在でお受けできません。
後に担当者にお渡し願いますとお願いしても、それはできませんと拒否。
②親会社明治HDの受付嬢は、頭からお受けできませんと言いその様に対応するよう
に徹底させる姿勢でした。
この様に、双方とも受付に嫌な対応をさせる明治の姿勢は、この争議を生涯放置していく考えなのかと許せないと感想を述べていました。
第21次座り込み行動の主催者挨拶に立った共闘会議議長・松本さん
明治乳業争議を話し合いで解決させるため、明治本社のエドグラン前で座り込んでいる支援の仲間のみなさん、炎天下にお疲れさまです。
本日の座り込みの目的は、中労委や ILOの求めに応じ、明治HDと明治の川村和夫社長に33年にわたる明治乳業争を解決させるため、話し合いのテーブルにつくよう要請に参りました。
明治乳業争議の本質は、食の安全と社員の人権を守るため活動していた労働組合を潰すため、インフォーマル組織をつくり、賃金差別と人権侵害を行った不当労働行為事件です。
明治乳業争議団員らと支援の仲間が33年間たたかってきた結果、潮目を変えることができました。この間、明治は不当判決などを根拠に、差別はしていない、不当労働行為もしていないと株主総会で説明していました。
ところが、中労委命令の主文は棄却としましたが、「付言」で、申立人らに対する誹謗中傷は避難を免れない。賃金格差は紛れもない事実と認定し、殊に会社に対し争議解決を求めました。今、東京地裁で勝利をめざし奮闘しています。
明治は不当労働行為のやりどくに味を占め、反社会的行為を繰り返すブラック企業になりました。この間、食品事故は35件、社員の死亡事故は7件、解雇や賃金差別事件は12件繰り返しています。
明治は消費者を裏切る詐欺商法でしのぎを削っています。R-1ヨーグルトがインフルエンザに効くとか、PA-3が痛風に効くとか、チョコレートが脳の若返りや認知症に効くとか、薬事法違反すれすれの誇大宣伝をしています。さすがにチョコレート効果を共同研究した内閣府が検証すると言い始めました。さらに、R-1ヨーグルトのステマ商法も週刊誌でたたかれています。
明治はオリンピックで稼ぐため、組織委員会とスポンサーシップ契約を結び、世界の選手などに食材を提供する予定です。しかし、食材調達基準は、食の安全や労働者の労働安全をクリアしなければなりません。食品事故35件、死亡事故7件、労働争議12件、33年経過の明治乳業賃金差別事件を解決していないことが公になれば、食材調達基準違反でこの契約は成り立ちません。
賃金差別や人権侵害争議を解決しない企業は疲弊します。明治乳業と明治製菓は、相乗効果を発揮させる、世界に打って出ると統合しました。しかし、相乗効果も世界展開も失敗しています。みずほ証券が株価ランクを引き下げたように、株価は低迷し経営責任が問われています。
雪印やネッスルなどの大企業の同様の争議は、すでにすべて解決しています。なぜ、明治乳業争議だけが解決しないのでしょうか。それは、不当労働行為を実行した中山悠氏や浅野茂太郎氏などの元社長が実権を握り、院政を敷いているからです。院政の内容は、ZAITEN8月号に特集されています。この不透明な院政については、政府と東証が顧問の氏名や業務内容などを開示させる制度を公表し1月から実施する方針です。
私たちは訴えます。明治グループではたらく1.5万人の社員のみなさん、また明治のステークホルダーのみなさん、こんな異常経営を放置しておいていいのでしょうか。差別や人権侵害を解決しない企業に未来はありません。食の安全と社員の人権を守るまっとうな企業にするため声を上げようではありませんか。私たちは、この争議が解決するまでみなさんと力を合わせてたたかうという決意を申し上げ訴えとさせて頂きます。ありがとうございました。
引き続き連帯・激励の挨拶をいただきました。
国公労連特別顧問・宮垣さん
明治の企業行動憲章を読んだ中で、中労委命令が不当労働行為、差別の事実認定していることに照らし合わせるならば、明らかな企業行動憲章違反を犯している。直ちに話合いの場をつくり解決すること強く求めていただきました。
昭和シェル労働組合・辻さん
私も40年間、会社の差別や暴力など受けながらたたかい解決をつくりあげました。解決の最後の決断は会社にあることでした。この明治のたたかいも会社が中労委命令に従うならば即刻話合いの決断を作れることだと呼びかけていただきました。
JAL乗員原告団・福永さん
JALのたたかいの一つマタハラ裁判で勝利和解した内容で、対象とされる方々が地上職に就けるような職場になったと報告。自らの解雇撤回闘争も職場に帰って空の安全を担うために、食の安全を守る運動もしている明乳争議団の皆さんと一緒に争議解決のために頑張っていく決意が話されました。
食品一般ユニオン副委員長・斉藤さん
中労委命令に従い争議の自主解決を求める申入れを行ってきた内容を報告し、異常な明治の対応の仕方に怒りを禁じ得ないと。自らのネッスルの異常な企業体質の中でたたかい、最後には、双方の話合いで解決してきた。明治も早くそのことに気付くことを求めたい。と申入れの感想を話されました。
東京争議団サポーター(元松蔭学園争議団)・寺島さん
松蔭学園で賃金差別をなくすたたかいの中で、明治乳業の大阪工場で隔離部屋に押し込められていた松本さんのたたかいに触れ、私も学園から隔離されていた時の辛さを思い出します。人権無視も甚だしい学園も明治も許せません。中労委命令に従って、即解決することを求めますと強調されました。
決意表明・小関団長
暑いさなかの座り込み行動に参加された方々にお礼と感謝を表明し、中労委命令を受けて解決局面をつくりあげる諸行動を展開しています。この座り込み行動もそうですが、関係する川村社長や松尾社長、さらに争議の当事者であった浅野相談役、かつて明乳の会長までの中山さん宅にも出向いて争議解決の要請も行ってきています。
東京地裁で進められている審理を通して、解決に向かっている確信と必ず解決への道筋を切り開くための行動を展開している。
いま問題視されているヨーグルトのステマ報道ですが、ZAITEN 誌8月号で報道指摘された直後にも、千葉テレビでヨーグルトのステマ報道がされたということです。放送法倫理問題等で社会的問題されてきている商法を、こりもせずに続けている明治の商売姿勢を強く指摘しました。
本日、この京橋エドグランで商売をなされている店舗の皆さんに、行動を通して迷惑をかけていることと、明治の経営姿勢を知っていただくためZAITEN 誌を提供していきたいと報告しました。
シュプレイヒコラー・当該争議団佐々木
シュプレヒコール
一、株式会社明治川村社長は、中労委命令に応え話合いのテーブルをつくれ!
一、株式会社明治川村社長は、我々の申入れを真摯に受け入れよ!
一、株式会社明治川村社長は、話合いでの解決を決断せよ!
一、明治HD松尾社長は、経営トップの責任で争議解決を決断せよ!
一、川村社長は、中山名誉顧問・浅野相談役「院政」に支配されることなく、解決へ向き合え!
一、決断するまで我々は、最後までたたかうぞ! たたかうぞ! たたかうぞ!
明乳争議とすべての争議の早期解決めざし
団結してガンバロウ、 ガンバロウ、 ガンバロウ
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