毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

穴滝へ~まさかの二

2008-06-20 23:31:31 | 小樽
ああ、ショック。
ブログの字数制限にひっかかってしまうなんて…

続きです。



穴の内部はとても広くなっていましてね、
幅は30~40㍍、奥行きは10㍍以上ありそうです。
高さは5㍍はあるかと。
えぐれてオーバーハングになっておりまして、
その穴の縁から滝が落ちているんです。



裏にも行けます。





向こう側へと移動。





移動するにも苔と水飛沫でコケそうになります。









はぁ~、なんてとこなんでしょ、ここは。
来てよかった。静寂の音といいますか、しーんと静まり返っているんですよ、
滝の落ちる音を除いては。あとは時おり野鳥の声。
こんな場所があるんだなぁと。
この滝は奥沢水源池、勝納川の源流付近なんですって。

洞窟の奥の写真は暗いので写しませんでしたが、
滝のそばには石を積んだ賽の河原、洞窟の壁には儀式?で使ったのか、
壁が何箇所も四角くくりぬいてありました。

一通り眺めたあとに、早すぎる昼食。
で、おにぎりを食べていますと、入り口に誰か来たような。
見ても誰もいないんです。
そんな気配が数回。白い光りがぱっと光るのも数回。
あれ?あれれ??なんですよ。怖さとか異様な霊気とかは感じませんけど。
これは『早くに帰りなさい』ということだなと。

おケツについたさっきの泥を綺麗に拭きまして、
これでバスに乗っても大丈夫だわと(笑)。

そう、書き忘れていましたが、
穴滝到着はちょうど10時。
あのトイレから1時間半、
林道ゲートからは1時間でした。
穴滝滞在時間は30分。のんびりさせていただきました。

さぁ、帰るか。
きたときと同じようにお礼を言いまして、
穴滝を後にしたのでした。



ありがとう、穴滝、さらばじゃ、穴滝。

来た道を戻るというのは、ちょっと気が楽です。
楽ですが、



ああ、これまた渡るのね…



場所によっては、これ足をどこに置けばいいんじゃと。
ねじれの構造?身をひねり変な体勢になりつつも水没せずにクリア。

最後にもう一度振り返り、



穴滝に感謝を。

さて、この道、はっきり言いまして楽しいです。
泥に岩に水でしょ(笑)。
熊の恐怖と天気の心配さえなければ、
もっと、とことん遊んでいたいぞと。

で、なんとここで初めて人に会いましたっ!
女性(私よりぐぐんと年上)3人組。
お互いの顔に安堵の色が(笑)。
人に会うと何故だか安心します、こんな山奥では特に。

私は人がいて安心したのですが、
むこうは『一人なのっ!!』っと。
ザックから山菜が飛び出しておりました。

分岐に戻りまして、
緩い下りをたったか歩きます。
気持ちの上では行路よりも楽なんですけど、
だからといって、ぷらぷらする気にはなれましぇん。

一応余裕?で、



トリアシショウマかな?。



タニウツギに、



サイハイラン。

ゲートに近くなると、さらに余裕?で、



奇妙な記念写真を(爆)。
わかります?カーブの反射鏡(笑)。
ちょっと歪んでるけど、まぁいいかっ。
無事に奥沢水源池まで戻ってきたのでしたっ。
帰り道は、天神町浄水場まで1時間12分。
今回はダニ付着なし(笑い)。めでたし、めでたしなのでした。

穴滝へ

2008-06-20 23:30:30 | 小樽
昨日の前説に続いての本編です。

天気予報では数日前から晴れだったのが、
前日、当日と午後から雨の予報に。
根性で5時起きいたしまして、通勤客に混じって高速バスで小樽に向かいます。
なんかこの頃札幌~小樽間の高速バスに乗ってるよなぁ...

奥沢口で下車しまして、路線バス「奥沢線16 天神町行」に乗り換え。



おはようさんです。朝の奥沢十字街です。
で、終点で下車。やっぱりまた終点だわ。

さてさて、夏山ガイド①によりますと、
穴滝の歩道入り口までここから6㎞となっております。

終点でバスを降りても、これといった案内や標識は見当たりません。
ちょっと不安。
でも奥沢水源池なら奥に違いないと、道なりにずんずん進んでいきますと、
案内板発見。



年季入ってます(笑)。
今私がいる場所は、左のピンク一番上の線の起点近くにある黄色の○。
向かう穴滝は、右上一番端です。
ちなみに、ピンクの線は車が入れるところ、
青からは車両進入禁止となっております。

道なりに進みますと、あったわ、奥沢水源池。
でも、天気が崩れる前に穴滝ゾーンを出たいので、
ここには寄らずにぐいぐい進みます。
雰囲気的に奥沢水源池奥から自然歩道が始まるような気がしますけど、
途中までは車が入れる道ということは、
広い道を進むのが正解じゃないかと。
これといった標識は無いのでまた不安に。
地図どおりに、車道をぐいぐい進みます。

「とても用を足したくない」トイレの横のベンチで身支度を整え、
出発です。トイレ?行かなかった(笑)。切羽詰ってない限り無理、あそこ。


右手に天神町浄水場、ここまでは舗装道路です。



道が分かれている先に標識を発見して、ほっと一安心。



天神町浄水場から先は穴滝への分岐地点まで延々林道歩きです。
林道も最初の頃は、



まぁまだ人の気配のする(実際には誰もいませんが)、
砂利道でして…
車一台分の広さです。
ずんずん行きますと、



あったわ、白井沢林道との分岐。



左の道が白井沢林道。このゲートは穴滝の林道ゲートとは違いますから。
熊看板を熟読いたしまして、
この二股を右へ進みます。

と、すぐに林道ゲートが見えてきます。



車はここまででストップです。
ゲート脇の路肩は結構駐車スペースがありました。
でも、ここまでくる道はかなり狭く、対向車があるとおっとっとです。
待避所っていうのかな?
すれ違うために設けられたスペースなら数ヵ所ありましたけど。
この日は平日、車は一台も通りませんでした。

そう、ちょっとだけ淡い期待を胸に歩いていたんです。
車が通らないか、ゲートに駐車してないかと。
ゼロ。ゼロ。ああ、ゼロ。
覚悟はしてましたけど、やっぱり一人なのね(笑)。



ゲート手前の木に標識が巻いてあります。
1.5㎞を急ぎ足で歩いてきました(笑)。だって、怖い。
静かでのどかな道なんですけど、怖い。
先程の使いたくないトイレから30分です。

熊は日中は歩き回らないといいますけど、
変わりモノの熊がいるかもしれないし、
午後からお天気崩れるのなら、
早めに食料調達に出る熊がいるかもしれない。
考えたら限が無いんです。
まず、熊よけの鈴をザックにぶら下げ、
創意工夫(笑)のお手製じゃらじゃら響く鈴をストックにつけ行者スタイル、
この日のために、小型のラジオを購入、これを流しまして、
さらに時折笛をぴぃーっと。

横を勝納川が流れておりますので、
川音が大きくなったらさらに笛をぴぃーっと。
ウルサい歩きにございます。
小鳥はいっぱい鳴いてるし、沢のせせらぎも涼やかで、
木漏れ日降りそそぐ林道歩きのはずなんですけど、
味わいたくても恐怖心、必然的に早足となってしまいます。

おっ、



なんかソレっぽいぞっと。
あ、いえ、これが穴滝と言うのではなくて(おわかりでしょが)、



滝を目指して山奥に進んでいるっぽい雰囲気でしょ(笑)?
地図では送電線の下を通るはず。
げげ、無いぞ、まだか?何処なんじゃ。
あった、送電線。



隙間から僅かに見える程度でした。
これと言った特徴の無い林道、地図上と現地と一致する箇所を見つけると、
これまた(ほっ)っとしてしまうのです。


次のポイントは川ね、勝納川が今までは私の左側だったけど、
これを渡って私の右側を流れる事になるはず。



おお、渡るというから橋かと思ってたけど、
普通に林道を歩いていたら越えていました(笑)。
足元どうなってたんだい???

近いわ、近いわ、近いはず。

あった~、あったわ、分岐よ、標識よ。



げ、道、やっぱり細…
そう、予習していたとおり、ここまでは前哨戦でして、
真の戦いはこれから先なのでごじゃります。
林道を折れずに進んでいきますと、小樽峠、松倉岩です。





ここまで林道ゲートから約40分、
あのトイレから約70分です。
よっしゃぁ、頑張れ私。ここからが本番じゃ。

標識を右に、草ぼうぼうの道を進みます。
それでも人が歩いているようで、道はしっかりついてます。

うわっ、沼??



イメージガラガラの水芭蕉におもわず苦笑い。
お決まりの、



倒木越え。ごろごろあります(笑)。
なかなか鬱蒼としておりまして、



心細くなります…
足元、悪いです。本当は長靴を担いでくるつもりだったんですけど、
重いのでやめにした…ここは長靴の出番だったなと。
ぬちょぬちょ泥泥地帯が何度も現れます。ずぶぶぶぶって感じの。

なんだか、
『この道であってるの?私どこかで道見落とした?』と不安がむくむく。
そんな不安な私の前に現れたのが、



おお、見覚えのある、へんてこりんな橋!
穴滝に行った人のブログやHPにはこの橋が結構登場しております。
みなさん、このへんてこりんを渡ったのね。
なんだか仲間をみつけたような(笑)、妙な連帯感が勝手に。



激しく渡り難いのであります(笑)。
高低差と幅が、なんともまぁ合わないんです。
帰宅後、ガイド本(札幌・小樽ゆったりハイキング)を見直したら、
この上に木の橋というか梯子というか、そんなのが乗っかっていました。
今は腐ったのか、壊れたのか、ありません。



この水は穴滝から流れているはず。頑張れ、進め、私。

あった、



最後の標識。
穴滝まで0.2㎞、
遠藤山まで2.1㎞。

当初、遠藤山に抜けるコースも考えていたんです。天狗山も。
まぁ今日は欲張らずに着実に穴滝のみで。

どんどん足元が悪くなります。
岩あり、苔あり、倒木、水溜り、泥だらけ。かなり滑ります。



この、奥の倒木ってのがイヤラシい高さでして。
もうしゃがみ歩き?ですわ。

ま、まだかい?穴滝は、洞窟は。

泥んこぬちょぬちょの道を歩きながら前方に目をやると、
『うぉぉぉぉっ!!、穴だーっ!!』、
そして、
『うわぁっ!』。コケました(爆)。

ほんと、「びっくりして腰を抜かす」じゃないですけど、
びっくりしてモロ尻餅でした…
足場の悪い場所ではよそ見は禁物ですな…

これが出会いの写真です。



近くにあるように見えますけど、実際にはかなりまだ距離があります。
事前の知識はありました。
突然真っ黒な洞窟の穴が現れるって。
知っていても、これは驚愕でした。

この写真を写す手前の泥場でコケました。



ここで洞窟を発見していたならビショビショだった??
むんずと立ち上がり、おケツの泥に嘆きつつも写した記念の一枚です(笑)。



ほんと、穴です、洞窟です。



誰が一番最初にここを見つけたのでしょう。
急ぎたいのに、早く着きたいのに、



うう、慎重に渡って、



すぐそこなのに、



また渡って…
やっとこさっとこ洞窟入り口手前に到着。
うわぁぁ、



この写真は!!
夏道でコケたの初めて、こんなに水を渡ったのも初めて、
こんなテブレというかぐにゃらな写真が写ったのも初めてです。

洞窟を覗き込み、
『あ、ここはきちんと挨拶をしたほうが良さそうだな』と感じましてね、
『○○みどり、札幌からきました。お邪魔させていただきます』と。
全然、嫌な感じはしないんですよ。不気味とか気持ち悪いとか。
ただ、直感です。ここはそういう場所だなと。


では、大変長らくお待たせいたしました。
これが穴滝です。



す、すみません、入力字数オーバーなんですって!!
この先は2本立てとなってしまいます、ぐわぁ...