寒いです、冷え込んでいて、帰り道は顔にヒビが入りそうでした。
足下は今季最悪のツルツル路面。
でもこの破れそうな顔面も氷上危険歩きもあと残り僅かと思えば愉快愉快。
転んだら不愉快このうえないって激怒するんだろうけど。
いやぁ、それにしても数年前はこの冬道をこの股関節でどう歩けというのよと嘆いたけれど、
なんだか今ここにいる自分が同じ人間なのか疑わしいほど元気です。
どうかみなさん、残り少ない冬の日を無事にお過ごしください。
あれ?これで終了しちゃいそうだな。
いえ、性格ですので、
いつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
書き写しているだけなので、意味不明だったり途切れていたり。
あとは紹介にも感想にもならぬ雑文です。
さまよえる湖(上)/ヘディン著・福田宏年訳
危険があるとすれば、壊れそうな小さい木の橋ぐらい
さまよえる湖(下)/ヘディン著・福田宏年訳
たい、大き目のパンをいくつか持っていかせてもらいたい、と頼む。八時を過ぎると夜の闇は
たった一人の北極行/ジャン=ルイ・エチエンヌ・竹内廸也訳
険も大きくなる。浮氷群は完全に解氷すれば、ばらばらになり始めるだろうし、とても越えられない
世界クッキー/川上未映子
さっきから静かでうるさい、息はしているが真空みたいで突き刺さる、思えばもうこの数日、
世界クッキー/川上未映子
冬が近づいてくると、やはり乾燥。寝起きの鼻の穴が砂漠のようになっていて息を吸
いつでもどこでもウクレレ弾こうよ/渡辺直則
さて。「さまよえる湖」、実は過去に一度挫折している本なんです。
縁があるのか再び手にする機会がやってきた。
で、ヘディンさんの描写がすごい。それは言葉だったり線画だったり写真だったり。
今の時代のように誰でもデジカメor携帯を持ち歩いてぱしゃぱしゃ撮影なんて絶対無理な時代、
記録に残すとなれば、言葉を使って見ている景色を巧みにあらわすこととなるのだけれど、
それがかえってなんとも豊かな本となっています。
だからか、こう書いてしまっては申し訳ないのですが、
印象に残っているのが、パンにバター、ガチョウの玉子とコーヒーの食事、これなんです。
いやぁ、パンにバター。たったそれだけなのに、我が家のテーブルでは絶対味わえない味なはず。
あぁなんて美味しそうな食事なんだと生唾ごくりとしてしまいました。
その次が楼蘭の墓、ミイラ。
移動する湖の仮説を立証するのももちろんすごいのですが、そっちのほうについつい興味がいってしまいました。
探検ものがもう一冊。
いやぁ、私ほら極地本何冊か読んでいて、
きっと一般的に人が生涯に読むであろう極地本の平均は何冊なのかわからないけれど、
わりと多く読んでいる部類に属しているのではないかと思っています。
で。ごめん、シャクルトンやアムンセン、スコットや角幡さんと比べてしまうと、どうも…。
前者を知らずに読んだならきっともっとどきどきわくわくしながら読めたのだと思うのに、
たった一人といっても何度も飛行機で補給してもらっているし、無線で毎日連絡取っているし、
いえ、危険をおかせといいたいのではなく、なんか今読むとちょっと私のなかで違うかなと。
すごいことしているんですけど、そう、読者としての私がきっとだめだったんだと思います。
ただ、前者の本では書かれていない、マイナス40度のテントの中でおしっこを失敗したらどうなるかとか、
指に絆創膏を一枚まくのにどれぐらいの困難を伴うのかとか、
そういう身近な具体的な文句というか愚痴が多々書かれていて、「なるほどなぁ」と感心してしまいました。
川上未映子さん!
いやぁ、名前は知っていたのね。
名前は知ってはいたけれど、どうも金原ひとみさん、綿谷りささんと混ざりはしないけどちょっと混じりあってしまってて、
特に読んでみたいとか興味を持ったことも本を手に取ってみたこともなかったのね。
運命でしょか。
図書館でばったりであってしまった。
ほら、私、小川洋子さんとか川上弘美さん読むでしょ。
書架で五十音順に追ってごらんなされ。小川さんの近くでスタンバイしているのは川上弘美さん、
そして川上弘美さんの隣の背表紙は川上未映子さんになっているんです。
この日、図書館で川上弘美さんのエッセイ東京日記の新しいのを探していたら、ふと隣の「世界クッキー」が目に入り、
なんだかそれだけで手ごたえ十分というかETのように人差し指でコンタクトしてしまったみたいで、
ぱらぱらっとその場で捲ってみたら、いける、というか、なんだか似ているものを感じてしまいまして。
図書館本は単行本、その後すぐ文庫本を買ってしまいました。
この世界クッキーのほかの本はどうなのかわかりません。
たまたま世界クッキーが私にあっていただけなのかもしれないし、
難解な話や抽象的すぎて意味不明なものも多々含まれていますが、
久々に興奮する作家さんに出会えたと喜んでいる最中です。
なかなか面白いこと(この場合の面白いの意味はさまざま)がかいてあります。
文体にクセがあるので、苦手な人とはっきり分かれてしまうタイプかな。
小説はどうなのか、芥川賞はじめいろいろ受賞されているみたいですが。
いやぁ、次に読む本楽しみ。
またウクレレ本(笑)。
コード理論が詳しくわかりやすく説明してあります。欲しい。
前回の「ウクレレ上達100の裏技」にしようかこっちにしようか両方にしようかまだ先にしようか。
どちらの本も初心者向けの教則本ではないので、
そこらへんがこの私のレベルにしては早すぎるかとひっかかるのですが。
いやぁ、ウクレレ楽しいです。
このまま独学で突き進むか、春開講の教室の案内がそろそろ入ってきそうだし。
う~ん、どうしよう。
ネットでいろいろ親切丁寧に解説してくれているのもあるし、
タブ譜だって模範演奏だってもうそれはありがたいほど手に入る。
でもネットは一方通行だしね。
というわけで、今日はこのへんで。
以上、113回目の17ページシリーズでした。