今日も暑い暑い一日でした。毎年7月の今時期ってこんなに暑かったっけ?
この炎天下走っている人を見かけたわ。えらいなぁ。
私はズルしているわけではなく、膝の調子がぱっとしないのをいいことに、何日走っていないのかな。
6日間か。あ、まだそんなもんなんだ。
では、今日は7月9日、9のつく日なのでいつもの17ページシリーズを。
この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは感想にも紹介にもならない雑文を書くというシリーズをやめ時が見つからないまま延々続けています。
小石川の家/青木玉
は休むに似る。
帰りたかった家/青木玉
ったねえ」
父・こんなこと/幸田文
親がそうだから二人の男の子たちも、垣根越しにかいま見た白髯のおじいさん先生を尊敬して
青木玉さんの母は幸田文、幸田文の父は幸田露伴、幸田露伴は青木玉さんの祖父となります。
「小石川の家」は再読となり、
ここに露伴仕込の掃除(拭き掃除の雑巾の使い方)が書いてあったと記憶していたのですが、
それが記憶違いで見つけられず、私が昔読んだのは「小石川の家」ではなく「帰りたかった家」だったのかと、
こちらも読んでみたけれどこの本でもない。玉さんの本ではなかったのか?
幸田文の「父・こんなこと」に掃除の件が載ってはいるけれど雑巾の指の話ではなく、
いったい私はどこで何の本で読んでいたのだろう。
幸田文と私は少しだけだけど境遇が似ていて、早くに実母を亡くし(文さんのほうが早いけれど)、
その後継母をむかえ、まぁちょっとあれよねな家庭環境で、父・娘・継母間のやり辛さがなんだかわかるわよねで、
妙に同情共感してしまう部分もある。
結局継母は別居する形となりその後は父・娘・孫娘の暮らしとなり、最期は娘と孫娘が看取ることになる。
露伴の晩年の話はずんと心に重くきました。
玉さんの2冊を読むと、何故幸田文は離婚したのか、元夫はどんな人だったのか察せられ、
確かにこんな人なら生活するのは楽しいだろうけれど、
いざなにか困難にぶつかったときはその生きる力の無さに情けなくなるだろうなと。
来年こそは植物園にハンカチの木を見に行こう。
偏路/本谷有希子
若月 「ううん、いい」
こちらも父と娘の話(戯曲)ですが、幸田家の話と較べるのは酷ですね。
今回も東京と地方とのコンプレックス、憎悪があちこち顔を出し、
遍路ではなく偏路となっています。
昔一時期歩き遍路したいと考えていたことがあったけれど、
やるならそろそろ練らないと足腰は丈夫でも膝が持たなくなってしまう?
顔のない男/ステファン・アーンヘム 堤朝子訳
「いいんです」ソニアがさえぎった。「お入りください。荷物が届いてないので、なにも
読んだぁ、659ページは長かった。登場人物は多いし、スェーデン・デンマークと固有名詞に四苦八苦しながらも、
意外にもこんがらがることなく、というか、ここ数年アタマの回転閃き接続が鈍くなっているのに、
後半の、ネタバレになるので書けませんが、「あの人があれなのね」が早くにわかったこと、
伏線もおそらく回収できているのではという理解度に、ちょっと自分で自分に感心(笑)、自画自賛。
この前読んだ「傷だらけのカミーユ」も読後「なんだかわからんぞ」に襲われなかったし。
ミステリ音痴解消? たまたま?
主人公の刑事ファビアンには特に魅力を感じなかったけれど、ファビアンの上司アシトリッド・トゥーヴェソン、
同僚イレイェン・リーリャ、コペンハーゲン警察(クビになったけど)の刑事ドゥニヤ・ホウゴー、3人とも女性、好印象。
ファビアンと妻ソニアとの今後、息子の後遺症の有無、旅行中ということで一度も登場しなかった同僚、
そしてなによりクビになってまで捜査に協力したドゥニヤ・ホウゴー、
きっちり書ききってないまま終わっているので、これは次作があるとみていいのでしょか。
北欧ミステリは面白い! ヘニング・マンケルの「ヴァランダー(ラベンダーとごっちゃになる)シリーズ」、
残念ながら亡くなってしまったけれどスティーグ・ラーソンの「ミレニアム三部作」、
アーナルデュル・インドリダソンのエーレンデュルシリーズ、
カミラ レックバリのエリカ&パトリックシリーズもなんだか明るいミステリで面白い。
なんて読み出すときりが無いので手を出さないようにしていますが、積みっぱなしももったいない。
*追記(7月12日)カミラ レックバリのエリカ&パトリックシリーズ3作目「悪童」を読み始めたけれど、
取り消さなければならないかと思うくらい私の中では評価低く、がっかりしています。
もったいないといえば、私は本ばっかり読んでいて家にはわりと本の数はあると思うのに、
娘も夫もほとんど本を読まないのよね。娘は仕事関係の本なら読んでいるけれど。
あんなに絵本読んであげたのに、喜んで聞いていたのに、本好きに育つというわけではないみたい。
まぁ私もこんなに読むようになったのは30代後半ごろからだったかな。
先のことはわからない。
以上、208回目でした。夜になってもまだ暑いし。
追記*幸田露伴仕込の指先を使った雑巾掛けの話、
ひょっとしたら向田邦子の本とごっちゃになっている可能性を思いついてしまった。
うわぁ、「父の詫び状」読み直しか。