毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 220

2017-11-19 23:25:25 | 本 3

 

午後から某所(ジム)に行ってきたのですが、行き帰りの道が凍結してつるっつる。

いやぁ、舗装されたフラットな路面がもう恋しい(笑)。

水曜日がプラス8℃の予報、そのほかは、え! 明日の予想最高気温は-01℃ってなにこれ(笑)。

明日は車も人も大変な一日となることでしょう。

暖かくしてお過ごしください。

では、おやすみなさいと終了したいのですが(肉体疲れでへろへろ)、

今日は17ページシリーズの日でした。

 

ではいつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 

 サウスバウンド/奥田英朗

「そうだ。しかし、日本人イコール日本国民でなくてはならない理由などない」

 

 

 

今回登場する本の数が少ないのは、このサウスバウンドに手こずったから。

第一部のアキラおじさんが登場するあたりまでが、まぁこれが進まない進まない、何度も横に置いてしまった。

主人公の二郎やその友達たちの話は面白いのだけれど、

二郎の父親一郎の存在これがもう言葉は悪いけどうざったらしい。

ちょうど書き写した6行目のせりふでもわかるように、

こんな調子で仕事もせず家でごろごろ(一応作家ということになってはいるが)、

世間一般的な常識など通用せず、家族というか子供にとってはもうこんな父親勘弁してよと投げ出したくなる。

子供は親も国も家も選べない。

で、さらに腹立たしいのが妻のさくら。こんな夫一郎を受け入れるというかしたいようにさせているのだ。

奥田さんの本は好きで何冊か読んでいるけれど、

夫は妻は家族はこうでなければならないという形(概念)から脱却というかジャンプというか、

そういう話が多いように感じているのですが、今回はちょっと激しい。

アキラおじさん登場からぐんぐん面白くなり、東京脱出沖縄移転、リゾート開発の乱と、

後半は一気に読んでしまったのですが、やっぱり、小説といえども、人として大事なことは納得なんだけれど、

社会の枠から出る(出ようとする)なんて考えたこともなかった私には、ちょっとどうだろって感じが残ってしまう。

さくらさんは一郎の一番のファンなのはわかったけれど。

どこに視点を置くかでいろいろな感想が出てきそうな本です。

 

 

 

 

 

 マイナス50℃の世界/米原万理

 

17ページは眉も睫毛も髭も凍って真っ白なおじさんの顔の写真。

 

偶然古本屋でみつけた一冊。タイトルで即買った(笑)。

米原さんの死後発行された本で、小学生新聞用に書かれた文章はとてもわかりやすい。

大黒屋光太夫のあとを追って、TBSが制作した「シベリア大紀行」リポーターは椎名誠氏、

この番組のロシア語同時通訳者として2ヶ月間酷寒の地で過ごした米原さん。

ふと、この番組が残っているかもと検索したら、YouTubeに4時間越の動画を発見。

まだ半分も観てないけれど、いやぁ、よく米原さん行ったわ、えらい。

そして書いてあることが説得力あります(笑)。

たとえばマイナス50℃の屋外にぶら下がっているかちんこちんに凍った布→洗濯物。

マイナス50℃で洗濯物を干すなんて考えられない米原さんは現地の人に質問する。

マイナス50℃の世界で洗ったものを屋外のロープにかけると、

たちまち凍ってしまうわけで、その凍った衣類を叩き氷を落とすと水分はなくなっているというしくみ。

乾くという発想の違いですねー、驚き。

そういえば昔読んだ「流れる星は生きている」だったか何か河の名前がついた満州からの引き上げの本のなかで、

真冬の夜中におしめを干し翌朝取り入れ使った話が書いてあり、どうして真冬の寒空におしめが乾くのか、

凍ったおしめをおしりにあてなきゃならないなんてと、なぜかそこだけ鮮明におぼえていて、

あれはこの原理だったのかと、何十年もたった今にして理解と納得。

椎名さんが映っている後ろから米原さんが同時通訳をしている声を聞くことができます。

そしてなによりもシベリア自体が強烈だ。

シベリヤ大紀行・おろしや国酔夢譚の世界をゆく  興味のあるかたはどうぞ。 

 

 

 

 

 

 目でみる漢字/おかべたかし・文 山出高士・写真

 

17ページは「山」らしい「山」、日光白根山の写真。

 

 

おかべさん山出さんコンビのこのシリーズ、大好きです。

今回は一目瞭然というより、見て読んで納得する、ちょっと勉強度理解度が必要な本でした。

いやぁ、面白い。

たとえば、この表紙の写真の蟹。

「蟹」という漢字は「虫」の上に「解」と書くが、これはカニが分解しやすいことに由来しているかららしい。

「解」という漢字は「牛」と「刀」と「角」から出来ていて、もともと「牛を解体すること」を意味していた。

「虫」はというと、頭の大きなヘビを象って出来たもので、もともとはマムシを意味していたが、

その後に爬虫類だけでなく、昆虫や貝類などいも用いられるようになったそうだ。

前々から疑問だった「飲む」と「呑む」にもふれていて、

「飲む」は液体に、「呑む」は嚙まずにのみこむ場合に用いるそうだ。

「雲」を「呑む」と書いて「わんたん」。

お酒は液体だから飲むが正しいかと思うけど、お酒は「呑む」のほうが多く用いられている気がする。

まぁこの本一冊だけで審判とはいかないけれど、かなり面白くためになります。

進学入学のお祝いに全セット贈ったら喜ばれそう。というか、私が貰いたい(笑)。

次はおふたりの何を読もう。楽しみが多いシリーズです。

 

 

以上、220回目でした。


雪がどかっと来た

2017-11-19 11:50:50 | たまにパワーアップな日々 2017

 

昨日の夕方から霙と雪で荒れた空模様でしたが、

今朝、カーテンを開けると雪景色。

一面に雪が積もっている。

それも、さらっとではない結構な量。

 

 

 

 

 

 

20センチは積もったんでないかい。

 

 

 

 

 

重そうだ…。

見ているだけで肩と首が懲りそうだ…。

 

 

 

 

 

 

 

三角山も真っ白。

 

そういえば去年の冬というか11月の今頃に低温&どか雪で大変だったよな。

これからの天気予報調べていないけれど、長靴&ダウンの日々となるでしょう。

 

では、良い一日をお過ごしください。

またあとで。