毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

幌内変電所・幌内神社

2009-11-04 21:39:39 | 廃墟へ。
今日は幌内炭鉱景観公園を予定していたのですが、
(もの凄い廃墟群でしたっ)
時間が足りなくなりそうなので、
幌内布引アートプロジェクトの前に寄った、
幌内変電所と幌内神社を。

布引立坑跡とは別方向へ二股道を進みますと、
山奥に突如現れたレンガの建築物。








幌内変電所でございます。








その鮮やかなレンガの赤に目を奪われ、
なんだか感動いたしまして…
な、なんて美しい色と線、
なんて美しい建物なんでしょ…←出番だってね(笑)。

でもね、
想像してみて下さい。
人も寄り付かない山道の奥に突然この美しい建物が目の前にどんですから。
予備知識のない私には、
うぉぉぉぉぉ…でして。

大正時代の建築物ですって。
ロープが張ってあって、
これ以上近くに寄れません…








もっと近づきたいっ…。









真下から見上げたいっ…。







中に入りたいっ…。
中を見てみたいっ…。








…裏もこのような状態で、
とても近づけないし、
覗き見も不可でした…

しかしっ。







きのこ発見っ。







きのこはいつ見てもめんこちゃんですわ(笑)。

変電所の横というか奥というか、








がっつり苔むした石段がありまして。








ふかふか~。








しずしず粛々と上って行きますと…。








無い…お社が無い…。








落ち葉に埋もれた土台と、







トップが落ちた灯籠…








そして巨大なクラゲ状きのこ…。







これはデカかったですわ…
ちょいとしんみり沈んだ心が一気に高揚っ。
鍋もって恋っは出ませんでしたけど。








こんな風になっておりました。
写しませんでしたけど、
この裏手に廃材が山のように積んでありまして。
おそらく、
倒壊したお社の一部だったのではと。

閉山前までは、
ここで大勢の人たちが集ったのでしょね。
夏祭り、秋祭り、七五三にお百日。
初詣もあったでしょうし。










神社の境内脇からさきほどの変電所を見下ろしまして。

静かです。
静かに美しい山奥で、
廃墟はそこに佇んでおりました。

…機会があったら訪れてみてください。



幌内布引アートプロジェクト 3

2009-11-03 21:08:08 | 廃墟へ。
…編集しているうちに、
あれ?これなんだったっけ??と。

幌内布引アートプロジェクト。
集団行動も後半になると、
集中力も途切れ、疲れもぽちぽち。
それでもなんだかわからないけど写してしまう悲しい習性…







樹木に飲み込まれてゆく建造物。












現れる無数のパイプ。







何だったっけ?
巻き上げ機って言っていたような。
施設の撤去作業に使ったのがそのまま残っていると説明を受けたような。
…自信なし。







バラ線で封鎖された穴。












上の三枚を説明出来ないのが悔しい…
覚えておりません…
というか、
きちんと聞いておりません、説明を…
何故ってね…







どれかの(どこかのか?)内部に潜入していたからにございます…
好奇心の塊よね…
でまた、天井写してるし…








土砂が流れ込んでる…








風洞斜坑。
崩れたコンクリートの天井の穴の下だけ、
お花が咲いていたんですって。
見てみたかった…
草が残っているでしょ、真下に。

あ、





お地蔵さんっ。

でも、
風合いが新しいと思ったら、
「夢かなえ地蔵」 上遠野 敏さんの作品でした…








ここはロープが張っておりまして、
覗いたら、すっごく深そうで。
怖いっ。
さらに、
ガスの臭いが…

これを見て穴滝をなんだか思い出してしまいましたわ。








つい触りたくなりません…?

一通りの見学が終了。
アプローチまで戻ってきたのですが。
お花を見つけました。







シソ科の植物でしょか。
茎に稜があり四角、
強い香りが漂っておりました。
後ろのレンガは火薬庫。

ヘルメットも無しでこんな所に入れたなんてね。
もの凄い強烈なインパクトでした。
パワーは時空を超えるのでしょか…


…『これでもう廃墟はお腹いっぱいです、
もうこれ以上は無理です…』にはなりませぬ。
さらなる、
これまた強烈なパンチを食らいに(笑)、
次の廃墟へと移動したのでした。


追記…
くまぼうさんからご指摘ありまして…
ワタクシ、墓穴をざっくざく掘っておりました。
坑を抗で変換しておりました。
まさに穴。
全て打ち直したつもりですが…
って、坑夫が抗夫なら抗う夫?
夫に抗うか??と、
一人味わい深いのぅと浸っておりました(笑)。
いえ、
誤字には気をつけます…



幌内布引アートプロジェクト 2

2009-11-02 20:33:33 | 廃墟へ。
北炭幌内炭鉱布引立坑跡、
幌内布引アートプロジェクトの続きです。

坑夫休憩所、巻上室と見学し、
(正しくは休憩所→巻上室→休憩所でしたが、
 昨日はまとめて掲載いたしました)
次は「風洞」へと移動。








巻上室の脇を通り、








最初から目に付いていた苔むしたトンネル、
きっと風洞ってあんな感じではないかと。








ここにも何か建築物があったのでしょね。
土台?基礎っていうの?だけ残り、
水が溜まっておりました。









やっぱりここに入るのねっ。
期待しつつも、









古いバルブ?に目を奪われ、
隅に佇んでいたオオウバユリに心を奪われ、
きちんと説明聞いておりませんでしたわ…

今年はオオウバユリのしゃかしゃか種飛ばしは一度きり…
心の中の欲求不満不発弾が炸裂し、
参加者一同集まる中、
がっつりしゃかしゃかしてしまいましたわ…
みなさん、
珍しいモノを見たというか、
珍しい者を見たというか、
まぁ…そんなんでしたわ…(絶)。

さぁ、風洞に潜入っ。








左手後方。
そして、







進行方向。
なんだか幻想的…
タイトルは「観月坑」。
札幌市立大学美術部 noumenon の作品です。

角材とシートで水を張ったようでして。

ただね、
この狭い空間に集団(15名前後か?)でしたので、
なかなか写せなくってね…
粘れないし。

出口に向かって上って行きますと、
なんだか穴発見。
穴があったら覗いてみようでして(笑)。








見えるっ。
ちらっとだけど外が見えるっ。
デジカメでは無理でして…
穴の中にデジカメ入れようかとしましたが、
さすが控えましたわ…









一同素通りしたチェーン。
どうして?
素通りなんて出来ないって。
美しいと思いません?
引き止められません?
心、動きません??
閉山後20年間、
動かずじ~っとここにいたのでしょ?
やっぱり私だけの発想なんでしょか…









おそらく私が覗いた穴は、
画像右端のぽちっに続いていたのではなかろうかと。
トンネルの傾斜といいビンゴだと思うんですけど。









トンネルの上へ。
まさかこの上歩くなんてね(笑)。
前の方は全く見ず知らずのお方にございます。

寒空の下、
all長靴集団は、
次の廃墟へと移動したのでした…





幌内布引アートプロジェクト 1

2009-11-01 20:27:27 | 廃墟へ。
北炭幌内炭鉱布引立坑跡。

山奥深く、閉山後20年眠ったままの炭鉱遺跡。

個人での行動ではなく、
指示に従い集団で移動となります。
受付を済ませ、
長靴に履き替え、
係りの人の車に乗り込み、出発。

…すっごい悪路でして、
底擦ってガガガガガっ。
オーマイガーっと心の中で叫ぶ事、数回。

メイン会場では札幌市立大学美術部 noumenon の学生さんが、
案内・説明をしてくれまして。
長靴集団で現地を移動して歩きます。

白い手ぬぐいのぶら下がった「てぬぐう道」を抜け、
坑夫休憩所へ。

既に周りは木々の間から、
この自然の森とは異質なコンクリートの謎の遺物が、
あちらこちらに見え隠れしております。
でも不思議とそれが落ち着き納まっておりまして。









手前が坑夫休憩所、
奥のレンガ館が巻上室。

どきどき…
そわそわ…

期待と不安と畏怖心でちょいと心拍数アップ…

いざっ。
と言いつつも恐る恐る、
中に入ってみましょうではないですかっ。









あぁ。
…時の流れは20年。








朽ちて抜け落ちた屋根。
垂れ下がっている「テグス」の先には、
廃材のアートがぶら下がっておりましたが、
私の目は頭上に釘付けでして…








屋根から侵入してきた枝木が、
もうそのもの立派なオブジェになっておりまして…








釘付け…








止まらない…








廃墟なのに、
この圧倒的な存在感は何?
すごい…







剥がれ落ちたレンガの窓枠にも木の根?幹?が入り込んでいる…
というよりつきぬけている…

…とのっけから言葉を失い、
抜け落ちた屋根からのぞく空と窓しか見ていなかったことに気がつき、
慌てて出口近くに転がっていたボンベ?を撮影。








金六消火○と文字が残っておりました。
○は掠れて判読不能でしたが、
消火器か消火剤、消火液とかになるのでしょか。

インパクト強すぎて、
私、部屋の内部や床の記憶がありません…
見ていたのか見ていなかったのか…

よし、
これで少しは免疫ついたようでして。








外壁もすごい…

集団で見学・移動ですので、
どうしても人の姿が混じりこんでしまいます。








次はレンガの舘、
巻上室へ。








…ぅぉぉぉぉ。






…ぐぬぅぅぅぅ。

なんか天井に磁力があるんでしょか。
ここでも、
もっの凄い求心力で天井に釘付けでして…








手垢がついた柱。
壁には当時のものと思われる走り書き。

一応免疫つきましたので(笑)、
今度は内部の様子を見る余裕も出てまいりまして。









むき出しの配線、鉄管、ボルトに支柱。
煤で汚れた壁…

窓のアクリル板とワイヤーのオブジェは、
アートプロジェクトの方々の作品です。









…言葉が出てきやせんわ。










名前・専門用語が分からないのですが、
当時の部品や器具がそのまま、
あるいは破損して残っておりまして…









このガラス板は比較的新しく見えましたが、
当時のままのものなのでしょか。
それでも植物が侵入してきています。
何十年後かには、
このレンガの舘も森と一体化してしまうのでしょか。









レンガの舘・巻上室に別れを告げ、
巨大なトンネルの「風洞」へと向かったのでした。



…あっ!!








野生動物の骨、頭蓋骨だ…

もう驚かない私がそこにいるのでした。