ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

扉を開けよう

2013年01月04日 | 価値観
                                        ♪あけましておめでとおおおおお~今年もよろしくぅぅぅぅぅyeah!!!


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 長い間、自分が「人見知り」であることに悩みつつ、自分はこんなもんだとあきらめてきました。
 「ぼくは人見知りなんです」と言うと意外な顔をされる方は多いです。でもきちんと紹介されたり、挨拶だけというなら話は別ですが、まず自分から知らない人に話しかけることはありません。会話が途切れたら気まずいな、とか、相性が、、、なんてことばっかり心配していたからなんです。
 では未知の方から話しかけられたら? ・・・この場合は思いっきり緊張しつつも、構ってもらえて嬉しくなります。ただし嬉しくなって舞い上がってしまい、適度なテンションが保てないので、話題がなくなったり波長が合わない場合はとても気まずい思いをしてきました。


 けっこう重い幼児体験が元になって、(自分でもイヤなんですが)他人を冷ややかに観察してしまうことも多かったです。
 おかげで友だちはできにくいし、数もあまりいませんでした。と~ってもカッコよく言えば、「狭く、でも深い付き合い」、かな。。。
 例えは良くないですが、「油断している時にどつかれて大ケガ」したくないあまり、先に先に良くないケースをいろいろ考えて自己防衛したり。反対にフレンドリーな人には極端に気を許したり。そのうえ自己主張は強いわ感情はすぐ表面に現れるわで、こんなメンドクサイのが可愛がられるわけないんですよね。


 もともと全体行動よりも個人行動が性分に合っているし、「他人とかかわることが苦手」というか、ひとりでいても苦にはならないたちではありました。
 けれどもきっと根本的に「人嫌い」ではなかったんでしょう、孤独感を味わうことも多かったです。
 でも、それを「寂しがりの一人好き」だと考えることで妙に自分自身が納得していました。


 去年はそういう自分のマイナス面にとっての転機だったかもしれない。
 例えば地元のジャズフェスに参加させていただいた時につながった多くの縁。
 いままでぼくは自分からよそに出ていくことが皆無だったのですが、この時は身を削って奔走するスタッフの姿を見て「自分も少しでいいから何かできないかなあ」なんてことを柄にもなく思ったんですね。ひとまず会期中に会うミュージシャンやスタッフにこちらから「おつかれさま」と声をかけてみることにしました。
 全員にはさすがにムリだったし、明らかに鬱陶しそうな反応や無反応があったりして凹むこともありましたが、それでも自分から人にかかわっていくことで少し世界が広がった気がしたのも確かです。


 先日、気のおけない歌い手さんとご飯を食べに行きました。その時の会話はとっても実のあるもので、この日の彼女の言葉も自分の後押しをしてくれる気がしてなりません。
 平たく言えば、例えば「人の反応を気にしないで、自分のベストを尽くす」ということだったりするんですが、これはステージ上のことだけではなく、すべてに通じることなんですね。


 年末の宴会や、最近参加するジャムセッションでも似たようなことを思いました。
 そもそもそういう集まりに自分から参加することはなかったのですが、気持ちをニュートラルにしてみると、いままではこちらが気負ってしまってなかなか話しかけることができなかった人と交流が生まれたり、普段は会うことが少ない同じベーシスト同士で話がはずんだりと、自然に輪が広がっていくのを感じることができました。


 自分を「人が苦手」とすることで恰好をつけたり、いろんなことから逃げていたのかもしれないです。
 手のひらを返したように(^^;)極端に明るくなったり、なれなれしくは振る舞うことはできませんが、自分から全て閉ざすことはやめて、少しずつ重い扉を開けていこうと思います。




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