ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

使命

2014年07月02日 | 価値観
                              ♪夏だし、今年はカリンバの練習をしてみたいです。涼しげな音色は童心を呼び戻してくれる。



【Live Information】 



スケジュール帳を見ると、明日も、来週も、来月も、演奏の予定が入っている。
ありがたいことです。
でも、いつの間にか「予定が入ってくる」ことが、気持ちの中で当り前になってしまっている時があります。
そういう時に誰かからそれを指摘されると、きっと口では「わかってる、感謝している」と言うでしょう。でも実際は気持ちが鈍っていて、ただスケジュールをこなしているだけの、無味乾燥な惰性の日々が続いているんですね。


演奏者側からすると、例えば今夜のライブは、たくさん入っている予定の中の、いつもと変わらないものなのかもしれない。
けれど、お客さんにとってはそれが生演奏を体験できる最後の機会になるかもしれない。
生演奏を聴いたことのない人が、せっかく縁あってお店に来てくれたのに、最初に体験したライブが気の抜けたものだったとしたら、「な~んだ」と思ってしまうことでしょう。そして、その人は二度とわれわれの演奏を聴きに、いや生演奏のあるお店に来てくださらないかもしれない。
もちろん、今夜が自分にとって最後のステージになるかもしれない。


客席には、
昼間職場で失敗してへこんでいる人、
失恋したばかりの人、
友達や親とケンカした人、
などなど、しんどい気持ちを抱えている人もいるんですよね。
音楽好きな人、ライブが楽しみでテンションが上がっている人ばかりではないんです。


そんな人たちに、「今夜は来て良かったあ」「楽しかった(*´∀`*)」と思っていただけたらもう最高に幸せです。
それがわれわれステージに立つ側の、いわば「使命」なんだと、改めて肝に銘じます(^^)b
亡きボス有末佳弘さんも、「お客を感動させるのがわれわれの仕事なんや」と、いつも厳しい顔つきで言っておられたなあ。
当たり前のことではありますが、時々は初心に返って仕切り直しするのも、いいもんです。







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コメント
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