あかさの杖になるまで
令和2年4月16日(木)
昨日は、軟骨にビスが2ミリメートル
触れているという診断で、手術のやり
直し。
軟骨は次第に減っていくので、
痛みが出て、また手術よりは・・・と
いうことで、家内は再手術。
短いビスで留めたので、今度はOK.
今日からリハビリが始まる。
とにかく二足歩行は宝物。
有り難し!
自転車は便利。
齋藤道三等齋藤家の菩提寺「常在寺」を
参拝し、妙照寺へ。
妙照寺は、身延山久遠寺を総本山と
する日蓮宗の寺院。
京都・大本山妙顕寺第8世日広聖人の
弟子、五千院日舜聖人により開山される。
当時は岐阜市柳町の辺りに創建。
慶長5年(1600)に岐阜中納言
織田秀信公より現在地に寄進、移転。
現在地は旧竹中半兵衛屋敷跡と
伝えられる。
また、芭蕉が、貞享5年(1688)6月に
来訪し、約一ヶ月滞在する。
実際使用された庫裏奥の十二畳座敷
「芭蕉の間」が現存しているという。
芭蕉の句は、
「やとりせむ
あかさの杖に
なる日まで」。
元禄元年岐阜己百亭の吟。
巳百というのは、当寺の僧で俳人で
もある。
己百の案内で芭蕉は来岐。
多くの岐阜俳人仲間の出迎えを受けて、
妙照寺の奥書院に旅装を解く。
その時の挨拶句である。
句意は、
「この家に泊って、あるじの己百の心を
こめたもてなしで、とても居心地がよい。
このままゆっくりと滞在させてもらい
たいものだ。
その気持は、今、庭に小さい花をつけ
ている(一年生草木。茎は約一メートルに
達する)が、秋になって背が高くなり、
杖に用いることが出来るようになるまで、
ゆっくりと世話になっていたいものだ。」。
これが、あかさ、アカザ。