おもてなしは「菊花酒」
令和2年4月2日(木)
朝日も青空も眩しい朝。
Ⅰ週間ぶりの日射しも有り難い。
風も大いに喜んでいるよう・・・?
今朝は、鵜沼宿に到着。岐阜県。
鵜沼宿は、文化財として国の指定され
た所。
各家々も勝手に変えることができないが、
家も道も諸々整美されていた。
駐車場はまだ空いておらず、近所のスー
パーマーケットに停めた。
説明板によると、
「貞享2年(1685)野ざらし紀行途中
鵜沼を訪れ、脇本陣坂井家に滞在。
その後貞享5年7月頃二度目の訪問。
同年8月3度目の訪問。
坂井家で菊花酒のもてなしを受け、
主人に求められ即興の句を楠の化石に
彫った。
「ふく志るも
喰へは喰せよ
きく乃酒」 。
その後、更科紀行に美濃を離れる際に、
「おくられつ
送りつ果ハ
木曽の秋」
と詠み、美濃の俳人達との別れを
惜しんだと・・・」
と書かれていた。
坂井家。
そして、脇本陣
芭蕉更科紀行首途の記念碑
二つ重なる句碑の前は、桃青の名前で、
後ろは芭蕉となっている。
桃青時代の句は、
「汲溜の水 泡たつや 蟬の声」
芭蕉の句は
「 はらなかやものにもつかす啼くひばり 」
である。
この句は、
「原中や 物にもつかず 鳴く雲雀」
という句で、
おそらく深川の芭蕉庵の近くの広い
原っぱの中で、何物にもとらわれず、
空高く舞い上がり囀る雲雀はいいなあ
ということを詠ったのだろう。
何物にもとらわれず、天高く囀る
雲雀のような自分になれたらこんな
平安はないだろう?
後世に残していくための知恵と工夫は、
やはりいつの世も欠かせないこと。
菊の花の酒も一度味わおう!