貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

初めに雨・土ありき!

2020-04-01 08:43:38 | 日記

初めに雨・土ありき!

令和2年4月1日(水)

 エイプリルフールも下火?

 愉快なエイプリルフールに出合う

一日に!

 太田宿にある祐泉寺参拝!

 

  川沿いにある整備されたお寺。    

 寺伝によれば、文明6年(1474)に、

大道真源が湧泉庵という寺を建立し

たことに始まる。

 16世紀の初め、八百津の大仙寺の

末寺として祐川庵と称し、

17世紀後半(寛文年間)に現在の祐泉寺

と改称する。

 白砂が波状に整美された庭に

芭蕉句碑。

 芭蕉の門弟となった脇本陣3代目の

林由興(冬甫)が師を悼んで建てる。

 句は、

「春なれや

  名もなき山の 

     朝かすみ」

  太田の地で生れ育った明治の文豪

坪内逍遙が述懐の念をこめて詠んだ

「椿の歌」の碑、

 北原白秋が祐泉寺を訪れ茶席で

したためた歌碑もある。

 逍遙の歌碑は珍しい。

 逍遙は、太田宿の出身。

 逍遥の歌は、

「山椿 さけるを見れば

   いにしへを 

  幼きときと 神の代を思い」  

  白秋の歌は、

「細葉樫 秋雨降れり

  うち見やる 石灯籠の 

      あお芽いろ

  住職は  

「咲いた花より 

  咲かせた雨・土を思え」

と説諭している。

 幸いなるかな。

 雨中の参拝!