令和4年12月6日(火)
もう一人は宮澤賢治。
賢治は金色堂に合祀されている。
熱心な法華経信者であった事。
賢治の詩には、
最澄が理想とした慈悲の心に通じる作品
が多い。
延暦寺でも高い評価を受け、
歌碑もある。
ここ中尊寺では、詩碑。
<賢治詩碑>
宮沢賢治の『中尊寺』。
「七重の舎利の小塔(こたう)に
蓋(がい)なすや緑(りょく)の燐光
大盗は銀のかたびら
おろがむとまづ膝だてば
赭(しゃ)のまなこ
たゞつぶらにて
もろの肱映(は)えかゞやけ り
手触(たふ)れ得ね舎利の宝塔
大盗は礼(らい)して没(き)ゆる」
※金色堂に盗みに入った大泥棒も
※金色堂に盗みに入った大泥棒も
金色堂の放つ燐光と、
その迫力に盗むことが出来ず、
一礼をして、
その場を立ち去っていくといった意味。
この大泥棒は、
源頼朝を指しているとも・・・。
中尊寺創建当時の姿を今に伝える金色堂は、
天治元年(1124)に上棟される。
堂の内外に金箔を押してある
「皆金色」の阿弥陀堂。
まず堂内の装飾に目を奪われる。
4本の巻柱や須弥壇(仏壇)、
長押に至るまで、
白く光る夜光貝の細工(螺鈿)、
透かし彫りの金具・漆の蒔絵と、
平安時代後期の工芸技術を結集して
荘厳に造られており、
あたかも堂全体が一つの美術工芸品!
三回目かな。
金色堂内で、しっかり説明も聞く。
黄金美につつまれて・・・。
至福の時を過ごす。