貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

封人の家に宿泊!馬の尿の音、蚤と虱!

2022-12-19 11:31:43 | 日記
令和4年12月19日(月)
山形県最上町: 封人の家       
 封人の家は、
10㎞出羽街道の先にあることがわかる。
  
 山形県にあり。
 もうびっくり!
 生憎整備のため、工事中であった。

 受付の老男性が見える。
 入口に、芭蕉と曾良の木彫像がある。

 封人の家とは、
「国境を守る役人の家」のこと。
 仙台領と境を接する新庄領堺田村
の庄屋家、
つまり
この旧有路家住宅であったといわれている。
 元禄2年(1689)5月、
芭蕉は二泊三日にわたって
"封人の家"に逗留し、
その時の印象を、
「蚤虱 
  馬の尿する 
     枕もと」
という句で表現した。
 最上町は以前は小国という地名で、
山形県内では随一の馬産地だった
ようだ。

 私の母屋は、役牛を飼育していた。
 同じ屋内で大事に育てられている
ことが、芭蕉の句でもよくわかる。 
 しかし、元禄当時のこと。
 芭蕉も蚤と虱で眠れず、
しかも馬の放尿の凄い音を聞いて、
さぞやびっくり仰天したことだろう。
 しかし、
それを楽しんでいるような芭蕉が
いることも…、
 また一興かな!
 幾度この句に出合ったことか。
 その度に、
その状況が鮮明に浮かび上がり、
思わず吹きだす自分が居る。
 田舎の牛との共同生活を思い出し、
懐かしさも手伝うのだろう。