貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

山寺その3 佳景寂寞 蝉塚へ! 

2022-12-30 11:43:50 | 日記
令和4年12月30日(金)
 日本を代表する霊場の登山口に。

 これで4度目の参拝!
 横浜に奉職した2年間で、
福島大学から同じ職場に来た後輩が、
連れて行ってくれたのが最初。 
 当時の印象とは大違い。
 目的が違うからだろう? 
 芭蕉は、『奥の細道』で、
山寺のことをこう記している。                   
 「山形領に立石寺と云山寺あり。
 慈覚大師の開基にして、
 殊清閑の地也。
 一見すべきよし、
 人々のすゝむるに依て、
 尾花沢よりとつて返し、
 其間七里ばかり也。
 日いまだ暮ず。
 麓の坊に宿かり置て、
 山上の堂にのぼる。
 岩に巌を重て山とし、
 松栢年旧、土石老て苔滑に、
 岩上の院々扉を閉て、
 物の音きこえず。
 岸をめぐり、岩を這て、
 仏閣を拝し、
 佳景寂寞として
 心すみ行のみおぼゆ 。」。          
 修行者の参道を少し登ると、
 可愛い風車が目にとまる。

 可愛い地蔵さんが祀られている。
 「端午の地蔵」かな。
 そして、四寸道を上って、
 もう一つの目的の
「せみ塚」に到着。
<蟬塚の句碑>
 
            
 蝉塚(せみ塚)にある芭蕉句碑。
 蝉塚は、
 俳人壷中(こちゅう)を中心とする
俳諧仲間が、
宝暦元年(1751年)、
芭蕉が書いた短冊を埋めて
石碑を建てた処。

 碑表に
「芭蕉翁」
側面に、        
「静かさや 
  岩にしミ入 
    蟬の声」 
の句が刻まれている。
 
 蝉塚は当初山門の傍らに築かれたが、  
後になって現在の地に。
 蝉塚の石碑に彫られた
「静さや」の「静」の字は、
この碑以外では見られない。
 貴重といえば貴重!