貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

苦の山刀伐峠越えから 清風の安楽へ

2022-12-24 11:56:11 | 日記
令和4年12月24日(土)
 「涼し塚」の芭蕉句碑の隣に、

「壷中居士」を刻む石碑が建っている。

 壷中は、
村山地方を代表する江戸期の俳人で、
初め蕉門十哲・服部嵐雪の流れを汲む
海谷一中に入門。 
 後に、蕉門十哲の一人各務支考を
祖とする美濃派の俳人林風草(鶴岡)の
門下となる。            
 宝暦元年(1751)、
俳諧仲間と山寺立石寺に
「蝉塚」を築いた人物である。
「富める者なれど
 志いやしからず。
 都にも折々かよひて、
 さすがに旅の情を知たれば、
 日比とゞめて、 
 長途のいたはり、
 さまざまにもてなし侍る。」
と、清風の人柄と
そのもてなしの多彩さ、誠実さに
居心地の良さを満喫する芭蕉である。
  苦は楽の種。
 山刀伐峠越えまでの苦しさからも
解放された楽しい日々となる。
~つづく。