☆先の『ボーダー』と同じく、そもそもの配給会社が倒産し、地味な公開となった「男たちのヒート祭り」(←なんか悲しいが、『シャッターアイランド』の宣伝方法に比べたら、王道の宣伝である)の第二弾!!!
これ、面白いです!
今年見た映画でも上位に食い込む完成度です。
上映館が少なく、映画ファンの目に触れないのが辛いなぁ。
◇
題名が示すとおり、「ルパン三世」チックな美術品泥棒の物語。
目指すは、ロシア系宝飾店の秘蔵する「ファベルジェ・エッグ」、・・・これって、私の記憶では「007:オクトパシー」でキーアイテムとなっていたよね^^
「怪盗」の二人組は、モーガン・フリーマン演じるベテランと、彼にスカウトされた、まだまだ若いバンデラスが演じる青年。
この二人が実にいい。
バンデラスは、憎めない笑顔で、魅力的だ。
モーガン・フリーマンは、もう芸術的としか言えない容姿と演技だ。
若々しい立ち居振る舞い、乱れぬ身だしなみ、無表情の仏頂面、ほのかな笑顔、最高である。
ミミ・レダー監督の撮った、リアルなニューヨークの街角に二人を配したことで、この作品は成功である。
地下鉄の雑踏や、寂れた遊園地、ロシアンタウン(かな?)、二人がベンチに腰を下ろす公園・・・、今までに見たことのない雰囲気のある撮り方である。
◇
で、その二人が、作戦を決め、アナログ的な方法、デジタル的な技法、それぞれを使い分けて、堂々と、難攻不落の金庫を破るのである。
面白い。
私はドキドキしながら観た。
しかし、話は、その後、二転三転する。
それが、二つの勢力の騙し騙されではなく、複雑に絡み合った五つぐらいの勢力が、微妙に重なり合い、なんか最終的には、敗北感に打ちのめされる勢力が一つもないという、妙な「大団円」を迎える。
特に、バンデラスが、女と恋に落ち、その女の為に、彼の「本来の目的」も投げ捨てるクライマックスがいい。
女も、エピローグで、多くのわだかまりを捨て、バンデラスの元に向かうのがいい。
・・・『トーマス・クラウン・アフェアー(ブロスナンの方ね。マックィーンの方は見てないので)』のようなスマートな作品だが、モーガン・フリーマンの存在が、物語を重厚に見せてくれます。
(2010/06/03)
これ、面白いです!
今年見た映画でも上位に食い込む完成度です。
上映館が少なく、映画ファンの目に触れないのが辛いなぁ。
◇
題名が示すとおり、「ルパン三世」チックな美術品泥棒の物語。
目指すは、ロシア系宝飾店の秘蔵する「ファベルジェ・エッグ」、・・・これって、私の記憶では「007:オクトパシー」でキーアイテムとなっていたよね^^
「怪盗」の二人組は、モーガン・フリーマン演じるベテランと、彼にスカウトされた、まだまだ若いバンデラスが演じる青年。
この二人が実にいい。
バンデラスは、憎めない笑顔で、魅力的だ。
モーガン・フリーマンは、もう芸術的としか言えない容姿と演技だ。
若々しい立ち居振る舞い、乱れぬ身だしなみ、無表情の仏頂面、ほのかな笑顔、最高である。
ミミ・レダー監督の撮った、リアルなニューヨークの街角に二人を配したことで、この作品は成功である。
地下鉄の雑踏や、寂れた遊園地、ロシアンタウン(かな?)、二人がベンチに腰を下ろす公園・・・、今までに見たことのない雰囲気のある撮り方である。
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で、その二人が、作戦を決め、アナログ的な方法、デジタル的な技法、それぞれを使い分けて、堂々と、難攻不落の金庫を破るのである。
面白い。
私はドキドキしながら観た。
しかし、話は、その後、二転三転する。
それが、二つの勢力の騙し騙されではなく、複雑に絡み合った五つぐらいの勢力が、微妙に重なり合い、なんか最終的には、敗北感に打ちのめされる勢力が一つもないという、妙な「大団円」を迎える。
特に、バンデラスが、女と恋に落ち、その女の為に、彼の「本来の目的」も投げ捨てるクライマックスがいい。
女も、エピローグで、多くのわだかまりを捨て、バンデラスの元に向かうのがいい。
・・・『トーマス・クラウン・アフェアー(ブロスナンの方ね。マックィーンの方は見てないので)』のようなスマートな作品だが、モーガン・フリーマンの存在が、物語を重厚に見せてくれます。
(2010/06/03)