☆・・・ごめん。
これ、全然、私にはダメでした。
面白くない。
私は、『1』は、かなり楽しんだ口で、『ダークナイト』の悩めるヒーロー像などよりも、この自信満々のトニー・スタークに引かれたものだが、
今回は物語の展開を含めて、全くノレなかった。
何がダメなんだろう?
スケールが小さく、リアリティの求めどころが、明後日のほうを向いているからだろうか。
最初、アイアンマンの存在が、アメリカを守る抑止力として、米軍の中で、どのような位置付けなのかが語られるのだが、その抑止力の源であるアイアンマンの雄姿が全く描かれない。
ここでは、序盤から、対テロリストや、戦争作戦の中での、やや自分勝手に動くスタークの活躍を見せるべきだと思うのだが、言葉で語られるだけで、映画・映像としての説得力が皆無であった。
アメリカの映画は、どうも、ヒーローを差し置いての、人間同士の・・・、企業同士の争いと言うものにリアルを感じるらしく、今回も、スターク社と、ライバル軍事企業ハマー社との開発競争的な展開となる。
また、親友の軍人がアイアンマンスーツを着て、悩んで、やや荒んでいるスタークと長々と戦ったりもする。
そんな展開は、面白くない。
私はずっとあくびし通しだった。
ヒーローってのは、全くの敵対関係の者ら(悪の秘密結社)と戦ってこそ、見ている者にカタルシスを感じさせるのだ。
内輪の戦いなど、本来のヒーローの存在目的を考えると、全くの横道に過ぎず、つまらん。
面白くないけど、ハリウッドのヒーロー物は、このような展開を好む。
『X-MEN』や『ハルク』、『ロボコップ』などの、特にそれらの『2』にその傾向が見えていた。
だけども、『スパイダーマン』などは、不器用な主人公なれど、それでも、戦いの場では、これでもかと痛快なアクションを見せてくれたものだ。
摩天楼の滑空など心地良かった。
しかし、今回のアイアンマンは、前作で爽快だった飛行シーンが、ほとんど夜空で、光が行きかうようにしか見えない。
ミッキー・ロークが敵役として出てくるが、なんか、スタークにそぐわぬお悩み展開が続いていたので、そっちに引きずられてその悪役振りも冴えない。
スカーレット・ヨハンソンがエージェント役で、凄くいい女として現われるが、それも作品内で十全に活きない。
後ろから舐めるショットのボディラインの素晴らしさが記憶に残るのみ。
全ては、スタークを悩めるヒーローにした弊害である。
彼が悩むシーンなどは、10分でいいのである。
ゴージャスな彼が、傾奇者の様に底抜けに明るく立ち居振る舞い続け、けれど、クライマックス前にちょいと悩む。
本来が陽気なヒーローは、作中の10分間悩んだだけで、物語にメリハリが利くものだ。
それを、物語全般悩ませたために、痛快になるはずのクライマックスの戦いも、それに乱されて面白くない。
ただ、最後の戦いの舞台となる、日本庭園のパビリオン・・・、桜の舞い散る状景はかろうじて良かった。
でも、アイアンマンがアイアンマン風と戦っても、全く面白くないのである。
『インクレディブル・ハルク』の感想でも書いたが、同じ形質の者同士が戦ってもつまらない。
私ならば、アイアンマンは猛獣とか怪獣と戦わせる。
そのメカニックと大自然の畏怖的存在との対比が面白くなる要素だ。
メカであっても、ならば、巨大ロボットと戦わせるべきだ。
それでこそ、アイアンマンの個性が引き立つ。
だから、最初のミッキーローク演じる生身の電磁ムチ男vsアイアンマン戦は楽しかった。
次回は、宇宙人と戦うようなので期待したい^^
(2010/06/11)
これ、全然、私にはダメでした。
面白くない。
私は、『1』は、かなり楽しんだ口で、『ダークナイト』の悩めるヒーロー像などよりも、この自信満々のトニー・スタークに引かれたものだが、
今回は物語の展開を含めて、全くノレなかった。
何がダメなんだろう?
スケールが小さく、リアリティの求めどころが、明後日のほうを向いているからだろうか。
最初、アイアンマンの存在が、アメリカを守る抑止力として、米軍の中で、どのような位置付けなのかが語られるのだが、その抑止力の源であるアイアンマンの雄姿が全く描かれない。
ここでは、序盤から、対テロリストや、戦争作戦の中での、やや自分勝手に動くスタークの活躍を見せるべきだと思うのだが、言葉で語られるだけで、映画・映像としての説得力が皆無であった。
アメリカの映画は、どうも、ヒーローを差し置いての、人間同士の・・・、企業同士の争いと言うものにリアルを感じるらしく、今回も、スターク社と、ライバル軍事企業ハマー社との開発競争的な展開となる。
また、親友の軍人がアイアンマンスーツを着て、悩んで、やや荒んでいるスタークと長々と戦ったりもする。
そんな展開は、面白くない。
私はずっとあくびし通しだった。
ヒーローってのは、全くの敵対関係の者ら(悪の秘密結社)と戦ってこそ、見ている者にカタルシスを感じさせるのだ。
内輪の戦いなど、本来のヒーローの存在目的を考えると、全くの横道に過ぎず、つまらん。
面白くないけど、ハリウッドのヒーロー物は、このような展開を好む。
『X-MEN』や『ハルク』、『ロボコップ』などの、特にそれらの『2』にその傾向が見えていた。
だけども、『スパイダーマン』などは、不器用な主人公なれど、それでも、戦いの場では、これでもかと痛快なアクションを見せてくれたものだ。
摩天楼の滑空など心地良かった。
しかし、今回のアイアンマンは、前作で爽快だった飛行シーンが、ほとんど夜空で、光が行きかうようにしか見えない。
ミッキー・ロークが敵役として出てくるが、なんか、スタークにそぐわぬお悩み展開が続いていたので、そっちに引きずられてその悪役振りも冴えない。
スカーレット・ヨハンソンがエージェント役で、凄くいい女として現われるが、それも作品内で十全に活きない。
後ろから舐めるショットのボディラインの素晴らしさが記憶に残るのみ。
全ては、スタークを悩めるヒーローにした弊害である。
彼が悩むシーンなどは、10分でいいのである。
ゴージャスな彼が、傾奇者の様に底抜けに明るく立ち居振る舞い続け、けれど、クライマックス前にちょいと悩む。
本来が陽気なヒーローは、作中の10分間悩んだだけで、物語にメリハリが利くものだ。
それを、物語全般悩ませたために、痛快になるはずのクライマックスの戦いも、それに乱されて面白くない。
ただ、最後の戦いの舞台となる、日本庭園のパビリオン・・・、桜の舞い散る状景はかろうじて良かった。
でも、アイアンマンがアイアンマン風と戦っても、全く面白くないのである。
『インクレディブル・ハルク』の感想でも書いたが、同じ形質の者同士が戦ってもつまらない。
私ならば、アイアンマンは猛獣とか怪獣と戦わせる。
そのメカニックと大自然の畏怖的存在との対比が面白くなる要素だ。
メカであっても、ならば、巨大ロボットと戦わせるべきだ。
それでこそ、アイアンマンの個性が引き立つ。
だから、最初のミッキーローク演じる生身の電磁ムチ男vsアイアンマン戦は楽しかった。
次回は、宇宙人と戦うようなので期待したい^^
(2010/06/11)