☆どうあっても、B級にしか為り得ない、最終戦争後の時代の戦いの物語を、思った以上に格調高くセピアチックに撮り、見せ場もふんだんで面白かったのではないでしょうか?
アクションが西部劇スケールなので、『マッドマックス』よりも表現が退化したと思われそうだが、この作品は、原題が示す通り、その目的とすべきものが違う。
これは、西欧のリアルな宗教の教えを醸した物語であった。
・・・で、私は、ここから、『アイ・アム・レジェンド』と言い、『ハンコック』と言い、『7つの贈り物』と言い、デンゼル・ワシントンは、神の如きものを目指しているのだろうか? ・・・と、長々と書こうと思ったら、おいおい、上記の三作品はウィル・スミスじゃないか!^^;
黒いから区別がつかないぜ!!(←人種差別発言)
↑自分の評論の肝が打ち砕かれたので、いささか、焦っている・・・。
◇
予告で繰り返された、核戦争後の廃墟の地球を「一冊の本」を携えて旅する男・・・。
その、世界の命運を握る「本」だが、正体は、物語が始まってすぐに知れる。
・・・「聖書」であった。
その「世界の命運を握る」理屈は、割とよくあるパターンなれど、こうまでガッチリやられると、私は意表を突かれた。
そして、我々は、物語のクライマックスでも驚かされることになる。
◇
さて、この作品、保険と言うか、物語の独創性と言うか、裏付け的なものとして西洋の神々の教えがあるが、
それ以外の面でも、なかなか面白い。
大小併せて、五場ほどの決闘シーンがあるが、それこそ、『座頭市 ザ・ラスト』で見たくて見れなかったような斬れ味鋭い殺陣や、西部劇的な町並みでのガンアクション、荒野の一軒家(恐怖の夫婦付き)に立て篭もる戦いと面白く見せてくれる。
廃墟や荒野の描き方も悪くない。
世界崩壊後なので、物資がなく、当然に通貨も無く、物々交換が行なわれている。
その、物の希少価値のアンバランスさが面白かった。
ホテルの備え付けのシャンプーや、ケンタッキーの「濡れオシボリ」なんてのが、もてはやされる。
主人公は、ウェットティッシュ1枚で、入浴を済ます^^
◇
敵役はゲイリー・オールドマン。
予告を見ると、どうも老けたし、肌合いが疲れていたので、もう盛りは過ぎたのかなあ、などと思ったのだが、
やはり、うまい。
この人が画面に出てきただけで、興味を引く。
無名の男を敵役に使っていたら、この作品の完成度も下がったことだろう。
一緒に行った小娘も、「ゲイリー・オールドマンが良かった
」と言っておりました。
◇
おっと、それから、ヒロイン(ミラ・ニクス)が、少女と女の狭間にいて、くっきりした目鼻立ちがなかなか魅力的だった。
(2010/06/20)
アクションが西部劇スケールなので、『マッドマックス』よりも表現が退化したと思われそうだが、この作品は、原題が示す通り、その目的とすべきものが違う。
これは、西欧のリアルな宗教の教えを醸した物語であった。
・・・で、私は、ここから、『アイ・アム・レジェンド』と言い、『ハンコック』と言い、『7つの贈り物』と言い、デンゼル・ワシントンは、神の如きものを目指しているのだろうか? ・・・と、長々と書こうと思ったら、おいおい、上記の三作品はウィル・スミスじゃないか!^^;
黒いから区別がつかないぜ!!(←人種差別発言)
↑自分の評論の肝が打ち砕かれたので、いささか、焦っている・・・。
◇
予告で繰り返された、核戦争後の廃墟の地球を「一冊の本」を携えて旅する男・・・。
その、世界の命運を握る「本」だが、正体は、物語が始まってすぐに知れる。
・・・「聖書」であった。
その「世界の命運を握る」理屈は、割とよくあるパターンなれど、こうまでガッチリやられると、私は意表を突かれた。
そして、我々は、物語のクライマックスでも驚かされることになる。
◇
さて、この作品、保険と言うか、物語の独創性と言うか、裏付け的なものとして西洋の神々の教えがあるが、
それ以外の面でも、なかなか面白い。
大小併せて、五場ほどの決闘シーンがあるが、それこそ、『座頭市 ザ・ラスト』で見たくて見れなかったような斬れ味鋭い殺陣や、西部劇的な町並みでのガンアクション、荒野の一軒家(恐怖の夫婦付き)に立て篭もる戦いと面白く見せてくれる。
廃墟や荒野の描き方も悪くない。
世界崩壊後なので、物資がなく、当然に通貨も無く、物々交換が行なわれている。
その、物の希少価値のアンバランスさが面白かった。
ホテルの備え付けのシャンプーや、ケンタッキーの「濡れオシボリ」なんてのが、もてはやされる。
主人公は、ウェットティッシュ1枚で、入浴を済ます^^
◇
敵役はゲイリー・オールドマン。
予告を見ると、どうも老けたし、肌合いが疲れていたので、もう盛りは過ぎたのかなあ、などと思ったのだが、
やはり、うまい。
この人が画面に出てきただけで、興味を引く。
無名の男を敵役に使っていたら、この作品の完成度も下がったことだろう。
一緒に行った小娘も、「ゲイリー・オールドマンが良かった
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おっと、それから、ヒロイン(ミラ・ニクス)が、少女と女の狭間にいて、くっきりした目鼻立ちがなかなか魅力的だった。
(2010/06/20)