懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家  夏は来ぬ

2014年07月04日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県賀陽町、余った苗を植えている。煙草の乾燥倉も見える。


唱歌 夏は来るぬ

作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助

1 卯(う)の花の匂う 垣根(かきね)に
  時鳥(ほととぎす) 早(はや)も来(き)鳴きて
  忍(しの)び音(ね)もらす 夏は来ぬ

2 五月雨(さみだれ)の 注(そそ)ぐ山田に
  早乙女(さおとめ)が 裳裾(もすそ)濡(ぬ)らして
  玉苗(たまなえ)植(う)うる 夏は来ぬ

3 橘(たちばな)の薫(かお)る 軒端(のきば)の
  窓近く 蛍(ほたる)飛び交(か)い
  おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ

4 楝(おうち)散る 川辺(かわべ)の宿の
  門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
  夕月すずしき 夏は来ぬ

5 五月闇(さつきやみ) 蛍飛び交い
  水鶏鳴き 卯の花咲きて
  早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ

日本を代表する小学唱歌です。日本の夏の風景をよくあらわしている。
言葉が難しい、忍音とか裳裾という言葉がでてくる。こんな言葉を調べるのもまた楽しい。
着物の裾を裳裾と表現するのか奥ゆかしい。昔の女性はどんな着物を着て田植えをしたのであろう。男は汚れるのでふんどしひとつで作業したであろうが、若い女性はどんな格好だったのか昔の田植え風景の写真をみたいものだ。
昔は水路が発達していしなかったので田植えは梅雨の雨を待って行っていた。
現在は五月初めに田植えが多い。関西以西は昔ながらの梅雨に入ってからの田植えが多い。
五月闇は梅雨空の暗い朝の模様をあらわした言葉です。