懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行  NO,143 和歌山県かつらぎ町

2014年07月07日 | 日本茅葺紀行

NHKの番組で21世紀になる時に「21世紀に残しておきたい日本の風景」という番組があった。森田美由紀アナウンサーが担当して一年間にわたり日本の都道府県すべてを紹介していた。

それは誰でも知っているところではなくローカルな場所が多かった。
何カ所か茅葺民家が登場した。
和歌山県では干し柿と柿の生産で有名なかつらぎ町が紹介された。
干し柿が一面赤く染まるほど干された光景が紹介された。
その中に茅葺民家が何軒も写っていた。
関西ではこの風景は毎年のようにローカル放送で流されていたようだ。
私はその放送があるまで知らなかった。

かつらぎ町は柿の生産が日本一だそうだ。
急な斜面は徳島の祖谷を思わせる、斜面に石垣を築き柿畑が山の上まで伸びている。
厳しい環境での柿の栽培である。この風景を見て四国と紀伊半島の地形はよく似ていると思った。紀伊水道があるので分かりにくいが地質的につながりがある。

ここの柿の品種は平核無(ひらたねなし)で平たい柿だが渋柿で種がないので干し柿や生食に適している。
無人販売機で渋抜き柿が一袋100円で売っていた。
一袋だけしか買わなかったが食べてもっと買っておくべきと思った。
大変甘くておいしい柿だ。