懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 モノクロ 茅刈風景

2017年10月20日 | 茅葺き民家
撮影場所 京都府旧美山町

美山町の茅葺保存地区の北地区の東側の集落に茅場があり茅刈をしていたので撮影させてもらう。
男性が草刈り機で刈り取り女性が束ねて立てて春まで乾燥させる。
こんな茅場が何か所かあるのであろうか。これだけでは足りないであろう。乾燥したものは倉庫に収納する。
昔は茅葺の家の人は自分で茅を刈って屋根裏に収納していた。

現在は茅の刈り取り保管、葺き替え作業を会社組織でやっている。
土木建築業でやっているところが多い。

茅葺に使う茅はすすき(薄)で尾花ともいわれ秋の七草のひとつである。
人名や地名にもススキや茅はある。札幌の飲み屋街のススキノ、東大の学長をされていた茅さんや詩人の薄田泣菫
日本では茅の他に葦や荻が使われる。背丈や軸の長さの違いはあるが呼び名はススキで片付けられている。

屋根材は草屋根の通り草の葉から穀物の軸、木の葉や木の皮、木を薄く削いだコツパなど使えるものは何でも使った。南の国では椰子の葉なども屋根材になる。遊牧民や極寒の地には茅葺がないようだ。