日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 京都国立博物館と大田神社 *

2012年05月19日 | 風景・お出かけ

京都国立博物館へ行った帰り、チテイジンさんが案内してくれた。 京都に住んでいた時以来、40年ぶりの大田神社である。

******************************************************************************************************

夫は半ドンだったので待ち合わせ食事をすませ、京阪電車で七条駅へ。  
夫の友人チテイジンさんから、乗る電車や降りる場所などメールで案内をいただいていた。 自分たちは場所も何も考えなくて良かった。
あがったら駅へ降りてくれていたらしく入れ違い。  しかし今の時代、携帯は本当に有難い。 昨年の祇園祭の宵山以来の再会。
本当は分かり易い京都の東西南北、私は5年間も京都に住んでいたのに大の方向音痴で、全く方向感覚がない。 大阪も未だにそうだけど。
賀茂川、そして緑、お店の雰囲気・・よろしおすなぁ、やっぱり京都は。 

  

東山七条 京都国立博物館 。  2、3年前京都御所のなんか公開の時来て以来。
男の方が「撮ってあげましょうか」と3人を撮ってくれた。 欲を言えば、階段少なくして屋根入れて・・でも、お声かけしてくれて嬉しい。

姉がチケットを送ってくれた「王朝文化の華 陽明文庫名宝展」 宮廷貴族 近衛家の一千年 これぞ宮廷ライフ・スタイルとパンフレットに。
京都へ就職して姉が結婚、嫁ぎ先の実家が近衛家の御陵にあったので良く遊びに行った。 陽明文庫の周りで幼少の甥っ子とも良く遊んだ。  
御陵は門を入るとずっとお庭が広がっていたのが印象だった。 その頃は陽明文庫は単に国宝を保存している所、位にしか思っていなかった。
義弟さん館長さんにお会いしたのは5年前くらい。 「おお、みくさんお久しぶり」 大学や色んなところで講義されているのが想像できる位、堂々と大きく、
貫禄があった。 それは40年と言う年数だけではなく。

そんな館長さんが陽明文庫で、保存護り続けて来られた名宝の数々を公開、姉にそんな話をしたら送ってくれた。
近衛家29代当主、総理大臣も務められた近衛文麿氏が、陽明文庫を設立した昭和13年は、この館長さんが生まれた年なのである。
まるで陽明文庫の申し子のような・・こんな偶然ってあるだろうかと思う位。

教科の中で何が一番苦手、あるいは好きでなかったかと言うと、歴史である。 日本史も世界史も。 試験の為の勉強はしたけれど。
3人とも竹下景子さんのガイダンスを聞きながら回った。 いちいち老眼鏡をかけて説明を読むのは、人も多いし困難と思われるので。
最初は平安時代から始まる日記や書状や歌、それにしてもすごい量である。 日記は当時のその人の思いが読みとれるような。
美しい毛筆仮名・・なんでこんなにと思うほどに、ついつい感心しながら解明も出来ないのに丁寧に追って行った。 これで時間をとられた。
藤原道長の日記は興味深かった。 それぞれその人の性格をも見るような。 主人とも話したが、大火や水害や多くの被害もあったであろうこと、
1000年を越えて今も保存されていること自体に感動を覚える。 
藤原家、和漢朗読集、源氏物語、古今集、倭漢抄など、自分が覚えている事がらに出合うと興味深く、それにほっとした。

歴史書や美術で習った絵巻物、屏風、茶の道具、銀細工、壺や人形や測り知れない数々の名宝。 ため息がもれる。
素晴らしいものの数々を後世に残し伝えようと設立された近衛文麿氏の思いの一端を知る思いである。 素晴らしいのひと言につきる。
近世、現代の絵画ともなると、名前は殆どと言っていいくらいなじみがあるので、絵にはいっそう興味が湧く。 書いてみたい気持ちもそそられる。
もっと出品目録をちゃんと見て、後の絵に時間をかければ良かった。 大きな後悔。 
それにしても1000年を越える歴史の名宝を保存、護ってこられた館長さんの働きの偉大さを理解していなかったことが恥ずかしい。
しかし姉のお陰で、それを知るいい機会を与えてもらえ良かった。 

わ・・歴史の苦手な私、館長さんになんてお礼状を出そうかしらん。 

2時間以上を費やして外へ出た。 次の目的があるのでこれ以上は時間をかけられない。
夫が「こじゃれた店でお茶しような」 そんなお店が似合うんでっしゃろか、うちら。 とか思いますけど。
雰囲気のいいお店へ案内してくれはった。  ケーキセットをオーダー、おっちゃん2人はクレープ、私はモンブランどす。 

喉の渇きも潤い、大田神社へ。  
暗くなったらと案じるチテイジンさんの気持ちおもんばかり、先にかきつばた観賞。  ゴールデンウィークの頃が見頃だったと思われる。
娘時代京都で住み込みだった、お医者さまの奥さまに連れて来てもろうたことがあるのどす。 
その時来ていた洋服、よう覚えとります。 髪は長く、リボンで後ろにたばねておした。 
あれから40年の年月が経った訳でおまして、懐かしさがいっぱいでおます。  帰りにそのお家に寄りたいところでおますが、なにしろ
ご高齢になられ突然のお邪魔は迷惑ですさかい、あきらめたんどす。
奥さまによう言われてました。 「みくちゃん、うちへ来る時には3日前に電話してきてや」 

せっかく来たんやしお参りせなあかんよってに鳥居をくぐり本殿へお参りしました。  
ここから500メートルくらいに、上賀茂神社があるそうです(神社は知ってますけど、位置関係はしらしまへん)  車で素通り。
帰りはチテイジンさんに、出町柳まで送ってもらった。  いつも車で案内、有難い。
懐かしい京都の街を、ガイドつきで・・って言うか、やはり京都の方がいて下さると、とても心強く安心して回れた今日、チテイジンさんに感謝!