今回の記事は先日書いたFoster The Peopleの「Pumped Up Kicks」の歌詞の訳付き解説記事に続く、
先日10周年記念盤が出たFoster The Peopleの「Torches」に収録されてる曲の中から、
好きな曲の日本語訳(和訳)付きの曲解説(曲解釈)になります。
1回目の「Pumped Up Kicks」はこちら。
3回目の「Call it What You Want」はこちら。
4回目の「Waste」はこちら。
5回目の「I Would Do Anything for You」はこちら。
※他の日本語訳(和訳)付き曲解説記事はこちら。
前回は「アメリカの学校での銃乱射事件」がテーマの曲でしたが、
今回は「ハリウッドのスターのドラッグ問題」をモチーフにした「薬物依存」がテーマの曲です。
Foster The People - Helena Beat (Official Audio)
「椅子に自分の手を縛り付けてるから大丈夫だよ」と
周囲から見ると「大丈夫そうには見えない」けど、
本人は「大丈夫」だと言うサビの歌詞が印象的で、
ドラッグやって頭がおかしくなってるから本当に自分は大丈夫だと思ってるのか、
ここまで来たらもう後戻りは出来ないと把握したうえで、
プライドから大丈夫に決まってるだろうと言い張ってるのか、
自暴自棄みたいになって自虐で大丈夫と言ってるのかなどなど、
サビの解釈の仕方でいろんな見方が出来るのが興味深いですし、
多くの薬物依存者が初めは軽い気持ちでやり出し、
中毒になってしまい止めたくても止められないようになって仕事を失い、
組織の使い捨ての駒のように売人の末端として生計を立て、
ただただ「破滅」へと突き進んでいく。
最後は毒を飲んで痙攣してるように聞こえるように(Poisonと何回も繰り返してますし)、
最終的には掴まっていた手が外れて落ちてしまったと推測出来ます。
そういう薬物に溺れた人間の成れの果てみたいのが、
ブラックユーモア入れて残酷なまでにリアルに描かれてるので、
暗くて冷たくて怖い曲でもありますが、
同時に薬物に対して軽い気持ちでいる若者に対しての警告にもなってますし、
ラスサビ後の「Uh~Uhh~Uh~Uhh~Uh~」というコーラスが、
一種のレクイエムみたいにも聞こえるように、
実に寂しげで悲しげで、
全体通して「悲哀」と「哀愁」を感じるのもあり、
個人的には寂しげで悲しくて切ないエモい曲とも思ってます。
なお海外のファンの中には、
最終的に「自殺するから大丈夫」という解釈をしてる人も居るようで、
「そっちには落ちない」というのも、
「君達に迷惑は掛けないよ」という意味と解釈してるようです。
つまり「自分一人で好き勝手に生きて一人で勝手に死ぬから大丈夫」という訳ですね。
ただ、歌詞書いてるMark Fosterは、
贅沢してドラッグやパーティーばかりしてるようなスターの派手な生活に憧れるのは勝手だけど、
現実は違うし、こういう事になるよと若者に警鐘を鳴らしてるみたいな事は言ってますけどね。
しかし前回といい、
こういう曲が多くの人に支持されてる事が、
アメリカの闇の深さを物語ってるよね…
自分が深読みしすぎなのかも知らんけどw
彼等は一体どこまで狙って作ってるんだろう…
PS
ちなみにドラッグやってパーティーやったりするスターの派手な生活について書いてる歌詞と言えば、
ロックスターの豪華で派手な生活を良いと思うのは「過去の価値観」だと揶揄しつつ、
「そういう振りをしないといけない時代」だったよねと、
物悲しくも慈しむ感じに歌ってる、
MGMTの「Time to Pretend」もそうなんで貼り。
MGMT - Time to Pretend live @ Glastonbury 2010 HD High Quality
60~70年代の雰囲気があってノスタルジー漂う曲ながら、
モダンなエレクトロニック要素も入ってるように、
過去と未来がクロスオーバーしてるようなバランス感と、
過去を懐かしみつつも未来へ歩んでいかないと的な雰囲気や、
過去から未来へと解き放たれるような「解放感」があり、
同時に過去へのオマージュ的な感じもありますし、
全体的にはどこか物悲しくてフワフワしてて儚い感じながらも、
どこか愛おしいみたいな感じや優しい感じもありますし、
歌も詩も曲も構成もアレンジも、全てが絶妙過ぎる!
00年代後半のインディーロックを代表する「アンセム」の一つかと。
先日10周年記念盤が出たFoster The Peopleの「Torches」に収録されてる曲の中から、
好きな曲の日本語訳(和訳)付きの曲解説(曲解釈)になります。
1回目の「Pumped Up Kicks」はこちら。
3回目の「Call it What You Want」はこちら。
4回目の「Waste」はこちら。
5回目の「I Would Do Anything for You」はこちら。
※他の日本語訳(和訳)付き曲解説記事はこちら。
前回は「アメリカの学校での銃乱射事件」がテーマの曲でしたが、
今回は「ハリウッドのスターのドラッグ問題」をモチーフにした「薬物依存」がテーマの曲です。
Foster The People - Helena Beat (Official Audio)
Sometimes life it takes you by the hair Pulls you down
(時々人生っていうのは髪を掴まれて引きずり落されて)
Before you know it, it's gone and you're dead again
(気付く前に台無しになって君はまた死ぬんだ)
I've been in places and I won't pretend
(ここが自分を偽らなくていい僕の居場所)
Yeah I'd make it out just to fall on my head
(そう、僕は頭から落ちていくように生きている)
Wake up strange and take the walk downstairs
(おかしな目覚め方をしてから階段を降りて)
Hit the pawn up on the corner and pay for my rent
(角に立って当て馬(売人の末端)になって生計を立てる)
You know that I could not believe my own truth
(僕は真実なんか信じないって君は知ってるだろ)
Just show them what I choose, got nothing to lose
(僕は見せて選んでもらうだけ、失うものは何もない)
Yeah yeah and it's O.K.
(うん、そうだよ、全然平気だよ)
I tie my hands up to a chair so I don't fall that way
(椅子に自分の手を縛り付けてるから そっちには落ちないよ)
Yeah yeah and I'm alright
(うん、そうだよ、僕は大丈夫だよ)
I took a sip of something poison but I'll hold on tight
(一口だけ毒を飲んだけど、まだ掴まってるだろ)
You know those days when you want to just choose
(こういった日々が君が選んで望んだもの)
To not get out of bed, you're lost in your head again
(ベッドから出られないのは、また頭の中がイカれてるから)
You play the game but you kind of cut
(君はゲームを始めたけど、すぐに切り上げたね)
'Cause you're coming down hard and your joints are all stuck
(だって激しいのがやって来て全ての関節が動かなくなったから)
I've tried to say that it's not the only way
(言ってはみたんだよ、その道しか無い訳じゃないって)
I never knew if I could face myself to change
(でも違う自分と向き合えるかは分からない)
You were pacing, I was insecure
(君が進んで行って 僕は不安だったんだ)
Slip and fall, I'm dodging calls, hug the prison I've been living in
(滑り落ちて、聞く耳なんか持たずに、刑務所とハグして生きてきたから)
Yeah yeah and it's O.K.
(うん、そうだよ、全然平気だよ)
I tie my hands up to a chair so I don't fall that way
(椅子に自分の手を縛り付けてるから そっちには落ちないよ)
Yeah yeah and I'm alright
(うん、そうだよ、僕は大丈夫だよ)
I took a sip of something poison but I'll hold on tight
(一口だけ毒を飲んだけど、まだ掴まってるだろ)
Yeah yeah and it's O.K.
(うん、そうだよ、全然平気だよ)
I tie my hands up to a chair so I don't fall that way
(椅子に自分の手を縛り付けてるから そっちには落ちないよ)
Yeah yeah and I'm alright
(うん、そうだよ、僕は大丈夫だよ)
Took a sip of something poison, poison, poison, poison…
(一口だけ毒を飲んだんだ、毒を、毒を、毒を…)
(時々人生っていうのは髪を掴まれて引きずり落されて)
Before you know it, it's gone and you're dead again
(気付く前に台無しになって君はまた死ぬんだ)
I've been in places and I won't pretend
(ここが自分を偽らなくていい僕の居場所)
Yeah I'd make it out just to fall on my head
(そう、僕は頭から落ちていくように生きている)
Wake up strange and take the walk downstairs
(おかしな目覚め方をしてから階段を降りて)
Hit the pawn up on the corner and pay for my rent
(角に立って当て馬(売人の末端)になって生計を立てる)
You know that I could not believe my own truth
(僕は真実なんか信じないって君は知ってるだろ)
Just show them what I choose, got nothing to lose
(僕は見せて選んでもらうだけ、失うものは何もない)
Yeah yeah and it's O.K.
(うん、そうだよ、全然平気だよ)
I tie my hands up to a chair so I don't fall that way
(椅子に自分の手を縛り付けてるから そっちには落ちないよ)
Yeah yeah and I'm alright
(うん、そうだよ、僕は大丈夫だよ)
I took a sip of something poison but I'll hold on tight
(一口だけ毒を飲んだけど、まだ掴まってるだろ)
You know those days when you want to just choose
(こういった日々が君が選んで望んだもの)
To not get out of bed, you're lost in your head again
(ベッドから出られないのは、また頭の中がイカれてるから)
You play the game but you kind of cut
(君はゲームを始めたけど、すぐに切り上げたね)
'Cause you're coming down hard and your joints are all stuck
(だって激しいのがやって来て全ての関節が動かなくなったから)
I've tried to say that it's not the only way
(言ってはみたんだよ、その道しか無い訳じゃないって)
I never knew if I could face myself to change
(でも違う自分と向き合えるかは分からない)
You were pacing, I was insecure
(君が進んで行って 僕は不安だったんだ)
Slip and fall, I'm dodging calls, hug the prison I've been living in
(滑り落ちて、聞く耳なんか持たずに、刑務所とハグして生きてきたから)
Yeah yeah and it's O.K.
(うん、そうだよ、全然平気だよ)
I tie my hands up to a chair so I don't fall that way
(椅子に自分の手を縛り付けてるから そっちには落ちないよ)
Yeah yeah and I'm alright
(うん、そうだよ、僕は大丈夫だよ)
I took a sip of something poison but I'll hold on tight
(一口だけ毒を飲んだけど、まだ掴まってるだろ)
Yeah yeah and it's O.K.
(うん、そうだよ、全然平気だよ)
I tie my hands up to a chair so I don't fall that way
(椅子に自分の手を縛り付けてるから そっちには落ちないよ)
Yeah yeah and I'm alright
(うん、そうだよ、僕は大丈夫だよ)
Took a sip of something poison, poison, poison, poison…
(一口だけ毒を飲んだんだ、毒を、毒を、毒を…)
「椅子に自分の手を縛り付けてるから大丈夫だよ」と
周囲から見ると「大丈夫そうには見えない」けど、
本人は「大丈夫」だと言うサビの歌詞が印象的で、
ドラッグやって頭がおかしくなってるから本当に自分は大丈夫だと思ってるのか、
ここまで来たらもう後戻りは出来ないと把握したうえで、
プライドから大丈夫に決まってるだろうと言い張ってるのか、
自暴自棄みたいになって自虐で大丈夫と言ってるのかなどなど、
サビの解釈の仕方でいろんな見方が出来るのが興味深いですし、
多くの薬物依存者が初めは軽い気持ちでやり出し、
中毒になってしまい止めたくても止められないようになって仕事を失い、
組織の使い捨ての駒のように売人の末端として生計を立て、
ただただ「破滅」へと突き進んでいく。
最後は毒を飲んで痙攣してるように聞こえるように(Poisonと何回も繰り返してますし)、
最終的には掴まっていた手が外れて落ちてしまったと推測出来ます。
そういう薬物に溺れた人間の成れの果てみたいのが、
ブラックユーモア入れて残酷なまでにリアルに描かれてるので、
暗くて冷たくて怖い曲でもありますが、
同時に薬物に対して軽い気持ちでいる若者に対しての警告にもなってますし、
ラスサビ後の「Uh~Uhh~Uh~Uhh~Uh~」というコーラスが、
一種のレクイエムみたいにも聞こえるように、
実に寂しげで悲しげで、
全体通して「悲哀」と「哀愁」を感じるのもあり、
個人的には寂しげで悲しくて切ないエモい曲とも思ってます。
なお海外のファンの中には、
最終的に「自殺するから大丈夫」という解釈をしてる人も居るようで、
「そっちには落ちない」というのも、
「君達に迷惑は掛けないよ」という意味と解釈してるようです。
つまり「自分一人で好き勝手に生きて一人で勝手に死ぬから大丈夫」という訳ですね。
ただ、歌詞書いてるMark Fosterは、
贅沢してドラッグやパーティーばかりしてるようなスターの派手な生活に憧れるのは勝手だけど、
現実は違うし、こういう事になるよと若者に警鐘を鳴らしてるみたいな事は言ってますけどね。
しかし前回といい、
こういう曲が多くの人に支持されてる事が、
アメリカの闇の深さを物語ってるよね…
自分が深読みしすぎなのかも知らんけどw
彼等は一体どこまで狙って作ってるんだろう…
PS
ちなみにドラッグやってパーティーやったりするスターの派手な生活について書いてる歌詞と言えば、
ロックスターの豪華で派手な生活を良いと思うのは「過去の価値観」だと揶揄しつつ、
「そういう振りをしないといけない時代」だったよねと、
物悲しくも慈しむ感じに歌ってる、
MGMTの「Time to Pretend」もそうなんで貼り。
MGMT - Time to Pretend live @ Glastonbury 2010 HD High Quality
60~70年代の雰囲気があってノスタルジー漂う曲ながら、
モダンなエレクトロニック要素も入ってるように、
過去と未来がクロスオーバーしてるようなバランス感と、
過去を懐かしみつつも未来へ歩んでいかないと的な雰囲気や、
過去から未来へと解き放たれるような「解放感」があり、
同時に過去へのオマージュ的な感じもありますし、
全体的にはどこか物悲しくてフワフワしてて儚い感じながらも、
どこか愛おしいみたいな感じや優しい感じもありますし、
歌も詩も曲も構成もアレンジも、全てが絶妙過ぎる!
00年代後半のインディーロックを代表する「アンセム」の一つかと。