ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Thou - Heathen

2014-12-12 21:11:21 | 洋楽レビュー/感想 2014
洋楽レビュー/感想。
へヴィで濃厚で異端な美がある、
「異教」でスピリチュアルな雰囲気の、
スラッジ/ドゥームメタル/ポストメタル/カオティックコア作品。


◆Thou - Heathen
基本的には「遅い、暗い、重い、長い」という、
これぞスラッジ/ドゥームメタルな要素を押さえつつ、
ポストロック/ポストメタルの要素に、
ゴシックやフューネラルドゥーム的な死を連想させる退廃美を併せ持っているような、
前作の延長線上にある作品なんですが、
昔のConvergeのような壮絶で濃密なへヴィさや、
Neurosisに通じる民族/儀式的な雰囲気が増した事で、
一種の狂気に通じるカルト的な雰囲気やへヴィさがありますし、
ゴシックに通じる耽美的なギター要素も増して、
曲の間に入るアコギの小曲やポストロック調のパートなどが、
より良いアクセントとして機能しているように、
前作よりコントラストの付け方がクッキリして洗練されてるので、
へヴィで絶望的でありながら孤高で異端な美しさに磨きが掛かり、
アルバムタイトル通りの「異教」な感じの、
スピリチュアルでへヴィで濃厚で濃密な深化を感じますね…

明るい要素や救いが一切無く、
「これが本当の絶望(現実)だ!」と言わんばかりに、
グルーブ感を増したりテンポを微妙に変えたりしながらも、
脇目も振らず只管に黙々とへヴィでスローに、
終わりに向かって暗闇の中で地べたを這いずって進んでいく様には、
一種の壮絶な覚悟みたいな物を感じますし、
黙々と内に向かって奏でられるへヴィでドゥーミーなギターと、
フック満載のパワフルでタメの効いたドラムが、
唯一流れに逆らうように咆えるボーカルさえも飲み込んで、
全ての音が一つの大きなうねりとなって、
得も知れぬ恍惚感を生み出す様は圧巻で、
特に女性ボーカルを入れた「Immorality Dictates」の到達感からの、
終焉を描いたようなアルバムラスト曲の威力は半端無く、
最後には不思議な高揚感と虚無感を得て終わるという…

メディアに大人気のPallbearerやYOBなどなど、
多くのへヴィと言われてる作品が子供騙しに思えるくらい
歪で不思議な雰囲気がある「異教」という名に相応しい、
へヴィで独特で孤高で異端な美が感じられる壮絶な覚悟を感じる作品かと。
見た目や聞いた感じが綺麗な物だけが美しいと思ってない人、
上記したNeurosisやConverge好きは聞かなきゃ損。良作!


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