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Trioscapes - Separate Realities

2012-06-12 22:06:51 | 洋楽レビュー/感想 2012
洋楽レビュー/感想。
アーバンで知的なプログレフュージョンジャズ作品。


◆Trioscapes - Separate Realities
Between the Buried and Meのベーシストを中心にした、
ベースとサックスとドラムのトリオ編成のグループのインスト物なんですが、
古き良き日のプログレの雰囲気が満載ながら、モダンなテイストもあるので、
ただの過去のプログレやフュージョンへのオマージュだけで終わってないですし、
変拍子多いので難解さや変態的な部分やカオティックな要素もありますが、
聞き手を突き放すほどでは無く、逆にそれが程好い緊張感に繋がって良い方に出てますし、
しっかり聞かせる事が出来る曲構成と演奏力があり、
オシャレでアダルティーな感じに程良く洗練されていて、
結果的にアーバンで知的なプログレフュージョンジャズ作品に仕上がってます。

基本、複雑なリズムを弾いたりユニゾンしたりとリズム重視のプレイなんですが、
時にStanley Clarke的なリードプレイを見せたりスラッピングもしたりするベースに、
スケール(音階)の使い方が特徴的で演奏力も高いサックスに、
複雑なリズム刻みながらもフィルをガンガン入れたりと手数が多めですが、
状況によっては音数減らしたり強弱の付け方変えたりと、テクニックと巧さに溢れるドラムにと、
各楽器の演者とも実にレベルが高く、
エフェクターで音色変えたりもしてますし、
パーカッションや木琴や笛の音色が入ったりと使用楽器も多彩で、
アレンジも凝っててフックも多くて聞いてて飽きないし、
演奏に酔いしれるくらい演奏自体に聞き応えがあり、
緊張感溢れるインプロパートと、
ユニゾンするような予め作れらているパートのと配分も絶妙で、
程良い緊張感と高揚感がありますし、
各曲、軸は同じながらも明確に違いというか個性があり
変拍子も多いので難解とはいえ、
メロディーも多く、曲としてまとまっているので聞きやすく、
プログレとジャズ/フュージョンの良い所を、
巧くバランス良く兼ね備えている感じや、
一回ばらして再構築したような新鮮さもありますので、
古いようで新しくもあるという、不思議な個性があって実に興味深い。

耳で聞くと同時に頭で聞く要素も多分にある音楽なんで、
何か楽器演奏していない人には難解に感じるかもですが、
プログレも好きなジャズ/フュージョンファンは勿論、
Liquid Tension ExperimentやKing Crimson好きは聞かなきゃ損ですよー。良作!

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