好きな曲の日本語訳(和訳)付き曲解説。
※他の日本語訳(和訳)付き曲解説記事はこちら。
以前に最後の歌詞の訳だけ書きましたが、
一応簡単にですが全部訳していましたし、
今年発表された中ではSnail Mail の「Valentine」は上位に来るくらい好きな曲なので、
しっかり歌詞の前後見てしっくり来るように訳した「日本語訳付きの曲解説」に、
「アルバムのミニレビュー」も加えて書いておきます。
歌詞の内容はMVの内容通り、
「許されない恋」であり「叶わない恋」がテーマになってます。
タイトルの「Valentine」は「恋人」や「特別な人」という意味があります。
Snail Mail - "Valentine" (Official Music Video)
「主人と使用人」という主従関係の間柄で、
好きになったのが「同性の女性」。
MVの舞台は少し前の時代という事もあり、
今よりそういうのが許されない傾向が強いですし、
歌詞の中に途中で追い出された描写があるように、
人目に触れると差別されたり非難される立場や状況であり、
好きという感情だけで全てが上手くいかないし、
周囲や社会は許してくれない。
例えその愛が「本物」だったとしても。
「私たちの恋は叶わない」と序盤で言ってるように、
本人もそれを理解してる。
でも「あなたへの想いは本物だった」という、
ほろ苦くて切なくてピュアでエモい歌詞で、
曲調は基本どこか儚げでドリーミーな感じだけど、
サビでは感情が爆発するような感じになる所や、
最後の何とも言えないエモい終わり方といい、
曲の展開や構成やアレンジや演奏なんか絶妙だし、
Snail MailのリーダーであるLindsey Jordan自身がLGBTである事を公言してるように、
本人も同じような「差別」や「偏見」を受けたみたいですし、
そういう経験から抱いた&感じたであろう、
「怒り」や「苛立ち」や「悲しみ」や「寂しさ」などの、
リアルで生々しい感情が歌に出ていて、
感情の込め方や抑揚の付け方などが、
実にエモーショナルで素晴らしいんだよねー!
上辺だけ綺麗なラブソングは数あれど、
ここまでリアルで生々しくてピュアでエモいラブソングは中々無いかと。
なお分かり易く見せるためMVの舞台を昔にしたんでしょうが、
現代でもLGBTへの差別や偏見は多くあるように、
そういう物に対しての「問題提起」として作られた側面もあるようです。
まあLGBTに限らず差別や偏見は至る所で見られるので、
そういう「固定観念」へのアンチテーゼでもあると言えるかと。
◆アルバムのミニレビュー
骨格はあまり変わってないものの、
肉付けや色付け方法が細密かつ豊富になっていて、
Snail Mailの長所や魅力をしっかり残しつつ、
シューゲイザー要素やエレクトロニック要素が増して、
曲のバリエーションや奥行きが増してますし、
歌の表現力も増していて、
歌詞はより繊細で深くてリアルになったし、
プロダクションも豪華になっているので、
前作が「薄化粧」してる「少女」だとするなら、
今作はメイクをしっかり施して、
「ゴージャス」で「大人っぽく」なった感じで、
全体的に見栄えが良くなってますし、
きめ細かさや繊細さが増した印象もありますし、
端的に言えば「洗練」されましたね。
着実な「進化」と「深化」を感じる作品で、
聞けば聞くほどじわじわ来る良さがありますし、
今年発売されたオルタナロック系なら、
間違いなく上位に来るような作品だと思う。良作!
PS
次回以降の「日本語訳付き曲解説」は昔の曲多めになる予定です。
いろんな経験を積んできたこともあり、
最近の曲で歌詞が良いとか深いと思うのは少なく感じてしまうというか、
昔の方が未熟で曲に向き合う時間が多かったのもあるでしょうが、
昔の曲の方が刺さった歌詞や好きな歌詞が多いんだよね…
最近で歌詞が深く刺さったのは、
「Dashboard Confessional」の新曲くらいかも…
この曲についても来年には…アルバム発売前には書きたい…
※他の日本語訳(和訳)付き曲解説記事はこちら。
以前に最後の歌詞の訳だけ書きましたが、
一応簡単にですが全部訳していましたし、
今年発表された中ではSnail Mail の「Valentine」は上位に来るくらい好きな曲なので、
しっかり歌詞の前後見てしっくり来るように訳した「日本語訳付きの曲解説」に、
「アルバムのミニレビュー」も加えて書いておきます。
歌詞の内容はMVの内容通り、
「許されない恋」であり「叶わない恋」がテーマになってます。
タイトルの「Valentine」は「恋人」や「特別な人」という意味があります。
Snail Mail - "Valentine" (Official Music Video)
Let's go be alone
(独りずつ行こうよ)
Where no one can see us, honey
(私達が誰にも見られない場所に,ハニー)
Careful in that room
(その部屋では慎重にね)
Those parasitic cameras, don't they stop to stare at you
(寄生虫のようなカメラがあなたをじっと見るのを止めないから)
Can't love for us both
(私達の恋は叶わない)
You've gotta live and I gotta go
(あなたはちゃんと生きてね,私は出て行かなきゃいけないから)
As long as it's us two
(私達が二人だけで居た間は)
Fuck being remembered,I think I was made for you
(本気で記憶に残りたいの,私はあなたの為に在ったんだって)
So why'd you wanna erase me, darling valentine?
(なんで私の事を消そうとしたの,愛しいバレンタイン?)
You always know where to find me when you change your mind
(何時でもいいから気持ちが変わったのなら連絡してよ)
I'd hate to picture someone with you
(あなたが他の誰かと一緒に居るのが嫌なの)
I'll lay down and start to cry
(床に横たわって泣き崩れるの)
You won't believe what just two months do
(たった2ヵ月間の事だから信じられないでしょうね)
I'm older now, believe me, I adore you
(私も歳を取ったけど信じて,あなたが愛おしいの)
So why'd you wanna erase me, darling valentine?
(なんで私の事を消そうとしたの,愛しいバレンタイン?)
You always know where to find me when you change your mind
(何時でもいいから気持ちが変わったのなら連絡してよ)
So why'd you wanna erase me, darling valentine?
(なんで私の事を消そうとしたの,愛しいバレンタイン?)
No, I can’t hate you
(嫌よ、あなたを嫌いになんてなれない)
I’d ruin me for you
(あなたの為ならどんな犠牲だって払える)
Blame me if you need to
(必要というなら非難されたっていい)
But I adore you
(それくらい、あなたが愛おしいの)
I adore you
(あなたが愛おしいの)
I adore you
(あなたが愛おしいの)
I adore you
(あなたが愛おしいの)
(独りずつ行こうよ)
Where no one can see us, honey
(私達が誰にも見られない場所に,ハニー)
Careful in that room
(その部屋では慎重にね)
Those parasitic cameras, don't they stop to stare at you
(寄生虫のようなカメラがあなたをじっと見るのを止めないから)
Can't love for us both
(私達の恋は叶わない)
You've gotta live and I gotta go
(あなたはちゃんと生きてね,私は出て行かなきゃいけないから)
As long as it's us two
(私達が二人だけで居た間は)
Fuck being remembered,I think I was made for you
(本気で記憶に残りたいの,私はあなたの為に在ったんだって)
So why'd you wanna erase me, darling valentine?
(なんで私の事を消そうとしたの,愛しいバレンタイン?)
You always know where to find me when you change your mind
(何時でもいいから気持ちが変わったのなら連絡してよ)
I'd hate to picture someone with you
(あなたが他の誰かと一緒に居るのが嫌なの)
I'll lay down and start to cry
(床に横たわって泣き崩れるの)
You won't believe what just two months do
(たった2ヵ月間の事だから信じられないでしょうね)
I'm older now, believe me, I adore you
(私も歳を取ったけど信じて,あなたが愛おしいの)
So why'd you wanna erase me, darling valentine?
(なんで私の事を消そうとしたの,愛しいバレンタイン?)
You always know where to find me when you change your mind
(何時でもいいから気持ちが変わったのなら連絡してよ)
So why'd you wanna erase me, darling valentine?
(なんで私の事を消そうとしたの,愛しいバレンタイン?)
No, I can’t hate you
(嫌よ、あなたを嫌いになんてなれない)
I’d ruin me for you
(あなたの為ならどんな犠牲だって払える)
Blame me if you need to
(必要というなら非難されたっていい)
But I adore you
(それくらい、あなたが愛おしいの)
I adore you
(あなたが愛おしいの)
I adore you
(あなたが愛おしいの)
I adore you
(あなたが愛おしいの)
「主人と使用人」という主従関係の間柄で、
好きになったのが「同性の女性」。
MVの舞台は少し前の時代という事もあり、
今よりそういうのが許されない傾向が強いですし、
歌詞の中に途中で追い出された描写があるように、
人目に触れると差別されたり非難される立場や状況であり、
好きという感情だけで全てが上手くいかないし、
周囲や社会は許してくれない。
例えその愛が「本物」だったとしても。
「私たちの恋は叶わない」と序盤で言ってるように、
本人もそれを理解してる。
でも「あなたへの想いは本物だった」という、
ほろ苦くて切なくてピュアでエモい歌詞で、
曲調は基本どこか儚げでドリーミーな感じだけど、
サビでは感情が爆発するような感じになる所や、
最後の何とも言えないエモい終わり方といい、
曲の展開や構成やアレンジや演奏なんか絶妙だし、
Snail MailのリーダーであるLindsey Jordan自身がLGBTである事を公言してるように、
本人も同じような「差別」や「偏見」を受けたみたいですし、
そういう経験から抱いた&感じたであろう、
「怒り」や「苛立ち」や「悲しみ」や「寂しさ」などの、
リアルで生々しい感情が歌に出ていて、
感情の込め方や抑揚の付け方などが、
実にエモーショナルで素晴らしいんだよねー!
上辺だけ綺麗なラブソングは数あれど、
ここまでリアルで生々しくてピュアでエモいラブソングは中々無いかと。
なお分かり易く見せるためMVの舞台を昔にしたんでしょうが、
現代でもLGBTへの差別や偏見は多くあるように、
そういう物に対しての「問題提起」として作られた側面もあるようです。
まあLGBTに限らず差別や偏見は至る所で見られるので、
そういう「固定観念」へのアンチテーゼでもあると言えるかと。
◆アルバムのミニレビュー
骨格はあまり変わってないものの、
肉付けや色付け方法が細密かつ豊富になっていて、
Snail Mailの長所や魅力をしっかり残しつつ、
シューゲイザー要素やエレクトロニック要素が増して、
曲のバリエーションや奥行きが増してますし、
歌の表現力も増していて、
歌詞はより繊細で深くてリアルになったし、
プロダクションも豪華になっているので、
前作が「薄化粧」してる「少女」だとするなら、
今作はメイクをしっかり施して、
「ゴージャス」で「大人っぽく」なった感じで、
全体的に見栄えが良くなってますし、
きめ細かさや繊細さが増した印象もありますし、
端的に言えば「洗練」されましたね。
着実な「進化」と「深化」を感じる作品で、
聞けば聞くほどじわじわ来る良さがありますし、
今年発売されたオルタナロック系なら、
間違いなく上位に来るような作品だと思う。良作!
PS
次回以降の「日本語訳付き曲解説」は昔の曲多めになる予定です。
いろんな経験を積んできたこともあり、
最近の曲で歌詞が良いとか深いと思うのは少なく感じてしまうというか、
昔の方が未熟で曲に向き合う時間が多かったのもあるでしょうが、
昔の曲の方が刺さった歌詞や好きな歌詞が多いんだよね…
最近で歌詞が深く刺さったのは、
「Dashboard Confessional」の新曲くらいかも…
この曲についても来年には…アルバム発売前には書きたい…