Architects - Daybreaker

洋楽レビュー/感想。
へヴィで知的でメロディアスでシリアスでエモーショナルな、
ポストハードコア/プログレメタルコア作品。


◆Architects - Daybreaker
基本的には前作を深化させた感じの作品とはいえ、
前作以上に今までを総括した内容で、
昔あったマスコア要素が前作より増してますし、
よりプログレッシブでポストハードコア色が強くなっていて、
歌詞も社会的でシリアスさが増してますので
へヴィだけど知的でメロディアスでエモーショナルでリアルな、
ポストハードコア/プログレメタルコア作品になってます。

基本的に途中でガラッと雰囲気が変わったりする曲ばかりなように、各曲実に練られていて、
フックと緩急が付いたアレンジや演奏なので、飽きずに最後まで聞けるし、
カオティックコアに通じるテンションと濃厚さがあり、
エモーショナルでリアルなボーカルとシリアスな歌詞が相まって、
時にドラマティックとさえ言えるくらいで感動的ですらありますし、
コンセプトアルバムと言っても良いくらいの曲の流れで、
締めの曲が良い事もあり、全部聴いた後の満足感が実にある。

ただ、基本的に前作と似た雰囲気ですし、雰囲気が同じような曲も多く、
似たような音楽性のバンドが腐るほど居る事もあり、
どうしても斬新さが無くインパクトには欠けますし、
他のバンドに比べるとバラエティーに富んでるとはいえ、
それでも同じような雰囲気やテンポの曲が多く感じますので、
前作からの順調な進化/深化を感じる素晴らしい作品なのは間違いないですが、
贅沢言えばメロディーやアレンジにもう一工夫あると良かったかなと思わなくもない…