メタルメモ5(2024)
コアで難解なもの多め。
簡易なアルバムレビュー付きのものもあり。
◆SUMAC - The Healer
ポストメタル/スラッジメタル/ドローン/エクスペリメンタル
元ISISの「Aaron Turner」が中心になって作ったポストメタルバンドによる新作。5作目。
重い物を引き摺るようなヘヴィでノイジーでダウナーなギターが鳴らされる中、
インプロジャズを思わせるようスリリングなドラムが入ってくるという、
ジャム感満載の緊張感のある演奏が繰り広げられ、
怨念のようなボーカルが乗るという形の
殺伐とした雰囲気で緊張感溢れる音楽なんですが、
既存のポストメタルを微分子レベルで破壊してから
自由かつアート的に再構築しているかのような感じがあり、
作曲されているパートとインプロパートが約半々の割合という事で、
ダウナー感とスリリングさが混然一体となっている感もあって、
一言で言うなら実にドープで最高な作品ですねw!
タイトルは癒す人を意味する「ヒーラー」ですが、
これを聞いて癒される人は居るのか疑問しかないわw
コアなメタルメディアやファン界隈では評価高いですが、
ヘヴィでダークでサイケでスリリングでアーティスティックで
分かり易さとかキャッチーさは皆無の難解な作品ですし、
アルバム構成は「25分,12分,12分,24分」の全4曲という
超ストロングスタイルという事で、
一般的には全く良さが理解出来ないと思われますが、
個人的には彼らの作品で一番凄まじい作品だと思う。
◆Julie Christmas - End Of The World, feat. Johannes Persson
ハードコア/ポストメタル/スラッジ
ニューヨークのブルックリン出身の女性アーティスト。
序盤はドリームポップかなって感じですが、
「1:15~」から苦悩に満ちた絶叫&スラッジリフが聞かれるように、
「ISIS」的なアート色強めで壮絶なポストメタルでよいよい!
ドラム筆頭に演奏やアレンジの緩急の付け方&フックの付け方が巧くてよき!
あと↑の曲にfeat参加している「Johannes Persson」に付いて調べたら、
↑に参加した人ではないっぽいですが、
技術的にも知識的にも半端無い同名のギタリストが見つかったので貼り。
見ての通り演奏の引き出しがかなり多いように、
技術的にも知識的にも幅広いジャンルに対応出来るようですし、
プロのギタリストから評価が高い「Guthrie Govan」や
現在のギタリストでは技術的に最高峰の一人であろう「Tim Henson」も
弾ける&消化している感じなんで、
彼には最早弾けない曲は無いんじゃないかというレベルでぱない!
◆KEYGEN CHURCH - La Chiave Del Mio Amor
インダストリアルメタル/ブラックメタル/クラシック
イタリアの「MASTER BOOT RECORD」のメンバーによる
「クラシック×エレクトロニック×メタル」プロジェクト作品。
基本メタル的な楽曲をパイプオルガンで奏でた的な音楽ですが、
途中でクラシカルなピアノソロが入ったりクワイアーがあったりと、
ロマン派のクラシックをメタル要素加えて解釈したような感じがあって
興味深くて面白い&よいよい!
ただドラムが打ち込み感満載なのが惜しいというか
もう一工夫あっても良かったかも…
なお「MASTER BOOT RECORD」程ではないですがゲーム音楽要素もあるので、
メタル好きよりゲーム音楽好きでクラシックも好きな人の方が受けるかも…
◆Dysrhythmia - Coffin of Conviction
インスト/プログレメタル/エクスペリメンタル
GORGUTSのメンバーでもあるKevin Hufnageと、
GORGUTS/KRALLICE/BEHOLD THE ARCTOPUS等でも活動するColin Marston等による
テクニカルインストプログレバンド。5年振りの9作目。
前作まであったGORGUTSに通じる混沌デスメタル成分が薄れて洗練されているので、
デスメタル成分を抜いてフュージョン要素を足した「Death」って感じや、
少しメタル色が強くなった「Cynic」って感じがあるように、
彼等の作品にしては聞き易い!
ただリズムも構成も相変わらず変態的ですし、
ギターとベースがいつも通りテクニカルで個性的なのは勿論、
今作はドラムが特にセンス&フック&聞き応えあって良い感じですし、
洗練されていて知的なようで変態で掴み所が無い感じに仕上がっているので
結果的にいつにも増して変なプログレメタルになっていてよいよいw!
「GORGUTS」や「Cyinic」が好きな人は勿論、
「Watch Tower」や「Spastic Ink」 や「Spiral Architect」などの
90年代の変態テクニカルメタルが好きな人にもオススメ。
◆Ulcerate - Cutting the Throat of God
デスメタル
這いよる混沌系デスメタル(Dissonant Death Metal)では最重要バンドの一つである
ニュージーランドを拠点とするバンド「Ulcerate」の最新作。
相変わらず光と影のコントラストの付け方絶妙ですし、
ドラムがテクニカル且つセンスありまくりで凄い!
彼ら独特の世界観を残しつつも
以前よりデスメタル成分が薄れて
プログレ&ポストメタル要素が強くなってるのもあり、
所々でデスメタル版「Tool」と言ってもいいような雰囲気がありますし、
良い意味で構成が捻くれていて難解でありながら
演奏はフックに溢れていますし、
今までよりも洗練された感じがあるというか
更に上の域に達した感あるように、
個人的には彼らの作品で一番好きかも…
◆Dödsrit - Nocturnal Fire
メロディックブラックメタル
スウェーデンのバンド。
ツインギター筆頭にメロディーや展開に
「Iron Maiden」的な正統派のメタル的な熱さがある、
哀愁と悲哀に満ちた慟哭メロブラ楽曲でよいよい!
◆NOXIS - Horns Echo over Chorazim (OFFICIAL VIDEO)
テクニカルデスメタル/アヴァンギャルドデスメタル
スウェーデンのバンド。
よくあるテクニカルデスメタルかと思いきや、
3:07~からクラリネットとチューバ&トランペットのソロがあったりと、
中々に新鮮な所があって面白かったので貼り。
◆ZOMBIESHARK! - Die Laughing.
サイバーコア/マスコア/グラインドコア
グライドコア色が増した「IWRESTLEDABEARONCE」、
キ〇ガイになった「SikTh」みたいな感じのある
サイバー要素のある変態マスコア作品で、
テクニカルでやりたい放題で狂っててよいよいw
コアで難解なもの多め。
簡易なアルバムレビュー付きのものもあり。
◆SUMAC - The Healer
ポストメタル/スラッジメタル/ドローン/エクスペリメンタル
元ISISの「Aaron Turner」が中心になって作ったポストメタルバンドによる新作。5作目。
重い物を引き摺るようなヘヴィでノイジーでダウナーなギターが鳴らされる中、
インプロジャズを思わせるようスリリングなドラムが入ってくるという、
ジャム感満載の緊張感のある演奏が繰り広げられ、
怨念のようなボーカルが乗るという形の
殺伐とした雰囲気で緊張感溢れる音楽なんですが、
既存のポストメタルを微分子レベルで破壊してから
自由かつアート的に再構築しているかのような感じがあり、
作曲されているパートとインプロパートが約半々の割合という事で、
ダウナー感とスリリングさが混然一体となっている感もあって、
一言で言うなら実にドープで最高な作品ですねw!
タイトルは癒す人を意味する「ヒーラー」ですが、
これを聞いて癒される人は居るのか疑問しかないわw
コアなメタルメディアやファン界隈では評価高いですが、
ヘヴィでダークでサイケでスリリングでアーティスティックで
分かり易さとかキャッチーさは皆無の難解な作品ですし、
アルバム構成は「25分,12分,12分,24分」の全4曲という
超ストロングスタイルという事で、
一般的には全く良さが理解出来ないと思われますが、
個人的には彼らの作品で一番凄まじい作品だと思う。
◆Julie Christmas - End Of The World, feat. Johannes Persson
ハードコア/ポストメタル/スラッジ
ニューヨークのブルックリン出身の女性アーティスト。
序盤はドリームポップかなって感じですが、
「1:15~」から苦悩に満ちた絶叫&スラッジリフが聞かれるように、
「ISIS」的なアート色強めで壮絶なポストメタルでよいよい!
ドラム筆頭に演奏やアレンジの緩急の付け方&フックの付け方が巧くてよき!
あと↑の曲にfeat参加している「Johannes Persson」に付いて調べたら、
↑に参加した人ではないっぽいですが、
技術的にも知識的にも半端無い同名のギタリストが見つかったので貼り。
見ての通り演奏の引き出しがかなり多いように、
技術的にも知識的にも幅広いジャンルに対応出来るようですし、
プロのギタリストから評価が高い「Guthrie Govan」や
現在のギタリストでは技術的に最高峰の一人であろう「Tim Henson」も
弾ける&消化している感じなんで、
彼には最早弾けない曲は無いんじゃないかというレベルでぱない!
◆KEYGEN CHURCH - La Chiave Del Mio Amor
インダストリアルメタル/ブラックメタル/クラシック
イタリアの「MASTER BOOT RECORD」のメンバーによる
「クラシック×エレクトロニック×メタル」プロジェクト作品。
基本メタル的な楽曲をパイプオルガンで奏でた的な音楽ですが、
途中でクラシカルなピアノソロが入ったりクワイアーがあったりと、
ロマン派のクラシックをメタル要素加えて解釈したような感じがあって
興味深くて面白い&よいよい!
ただドラムが打ち込み感満載なのが惜しいというか
もう一工夫あっても良かったかも…
なお「MASTER BOOT RECORD」程ではないですがゲーム音楽要素もあるので、
メタル好きよりゲーム音楽好きでクラシックも好きな人の方が受けるかも…
◆Dysrhythmia - Coffin of Conviction
インスト/プログレメタル/エクスペリメンタル
GORGUTSのメンバーでもあるKevin Hufnageと、
GORGUTS/KRALLICE/BEHOLD THE ARCTOPUS等でも活動するColin Marston等による
テクニカルインストプログレバンド。5年振りの9作目。
前作まであったGORGUTSに通じる混沌デスメタル成分が薄れて洗練されているので、
デスメタル成分を抜いてフュージョン要素を足した「Death」って感じや、
少しメタル色が強くなった「Cynic」って感じがあるように、
彼等の作品にしては聞き易い!
ただリズムも構成も相変わらず変態的ですし、
ギターとベースがいつも通りテクニカルで個性的なのは勿論、
今作はドラムが特にセンス&フック&聞き応えあって良い感じですし、
洗練されていて知的なようで変態で掴み所が無い感じに仕上がっているので
結果的にいつにも増して変なプログレメタルになっていてよいよいw!
「GORGUTS」や「Cyinic」が好きな人は勿論、
「Watch Tower」や「Spastic Ink」 や「Spiral Architect」などの
90年代の変態テクニカルメタルが好きな人にもオススメ。
◆Ulcerate - Cutting the Throat of God
デスメタル
這いよる混沌系デスメタル(Dissonant Death Metal)では最重要バンドの一つである
ニュージーランドを拠点とするバンド「Ulcerate」の最新作。
相変わらず光と影のコントラストの付け方絶妙ですし、
ドラムがテクニカル且つセンスありまくりで凄い!
彼ら独特の世界観を残しつつも
以前よりデスメタル成分が薄れて
プログレ&ポストメタル要素が強くなってるのもあり、
所々でデスメタル版「Tool」と言ってもいいような雰囲気がありますし、
良い意味で構成が捻くれていて難解でありながら
演奏はフックに溢れていますし、
今までよりも洗練された感じがあるというか
更に上の域に達した感あるように、
個人的には彼らの作品で一番好きかも…
◆Dödsrit - Nocturnal Fire
メロディックブラックメタル
スウェーデンのバンド。
ツインギター筆頭にメロディーや展開に
「Iron Maiden」的な正統派のメタル的な熱さがある、
哀愁と悲哀に満ちた慟哭メロブラ楽曲でよいよい!
◆NOXIS - Horns Echo over Chorazim (OFFICIAL VIDEO)
テクニカルデスメタル/アヴァンギャルドデスメタル
スウェーデンのバンド。
よくあるテクニカルデスメタルかと思いきや、
3:07~からクラリネットとチューバ&トランペットのソロがあったりと、
中々に新鮮な所があって面白かったので貼り。
◆ZOMBIESHARK! - Die Laughing.
サイバーコア/マスコア/グラインドコア
グライドコア色が増した「IWRESTLEDABEARONCE」、
キ〇ガイになった「SikTh」みたいな感じのある
サイバー要素のある変態マスコア作品で、
テクニカルでやりたい放題で狂っててよいよいw