ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Paradise Lost - Medusa

2017-11-12 10:00:15 | 洋楽レビュー/感想 2017
洋楽レビュー/感想。

ドゥーミーで妖艶で暗黒美に溢れた、
絶望への螺旋階段を黙々と下りていくような、
ゴシックメタル/ドゥ―ムメタル作品。


◆Paradise Lost - Medusa
前作よりデスメタル色やヘヴィさが薄れ、
Paradise Lost独特の、
妖艶で耽美的なメロディアスなギターが増え、
パイプオルガンやピアノ等を効果的に使ってるのもあり
ゴシックメタル色が強くなってますし、
初期にあったドゥ―ムメタル色に加え、
前作以上にCathedralに通じるドゥ―ムメタル要素が随所で見られるように、
不気味で不思議な妖艶さと引き摺るようなヘヴィさとグルーヴ感があり、
同時に過去作品の長所を、
適度にバランスよく取り入れてる感じもありますし、
円熟味溢れる楽器の演奏や曲構成やアレンジも素晴らしく、
ベテランの貫禄溢れる充実の内容ですね。


退廃的で耽美的でダークな世界観に
狂おしいまでの悲哀と絶望が満ち溢れ、
生への潔いまでの諦めと死への覚悟を持って
迷いなく絶望への螺旋階段を黙々と下りていくような、
人生を達観したような雰囲気に、
清々しいまでに何の希望も慈悲も無く、
ダークで絶望的で退廃美に溢れている中で奏でられる、
異端で妖艶で耽美的なギターの美しさは唯一無二ですし、
ボーカルのNick Holmesの、
バリエーション豊富な歌も今まで以上に聞き応えがある。

でも歌メロや曲の展開には目新しさがあまり無いのもあり、
どうしてもインパクトやエキサイティングさには欠けますし、
以前あった負の連鎖から来る歪な高揚感みたいな物も少なく、
最初に感じた期待を上回る事無く終わる感じなんで、
残念ながら個人的には過去の名作ほど良いとは思えないのですが、
Paradise Lostファンなら十分納得は出来る「力作で良作」だとは思う。


ちなみに今作は目を見ると人間が石と化すと言われる、
ギリシャ神話の蛇髪の妖女「メデューサ」をタイトルに冠してるのですが、
ボーカルのNick Holmesは、
「メデューサの眼を覗き込む事は、この世界が無意味であるという現実と直面すること」と、
語っているように、
歌詞も相変わらずダークで興味深くて詩的で良いですよ。

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