アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

11/11 絶食肺水腫

2007-11-11 23:52:23 | 介護
2007年11月11日日曜 面会

昨日に引き続き今日も病院へ。
今までなら、土曜か日曜に面会して明るく終わっいたのだ。
しかし、〔肺水腫〕と、きかされて、
ほっておく訳にはいかない。

しかも、肺水腫でありながら絶食とは、かわいそうな。
しかも、両手両足胴体のきつい拘束。

これじゃ、家族が言ってあげなきゃ
人として成り立たない。
いくら認知症でも、心が生きているし
まだジェンギンスとしての人格が十分にあるから
かわいそうでたまらない。

虫じゃないんだから・・・

病室に入ったら、ちょうど下着交換の時間で
いつもの優しいお兄さんが出てきた。

「 点滴中なので、両手を拘束してあります 」って言われた。

面会中は取ってくれないのか?って疑問だった。

取っちゃいけないかと思ったが、
両手のきつい縄状のヒモをほどいた。
ただのヒモじゃなくて、拘束用のひもだから
しっかりしているんだ。

ジェンギンスは、ぼーっとしてた。
私の顔をみると、口をあーーんてあけて 
食べ物を欲しがった。

まって、まってと言って、
私はメールが立て込んでいたので
待ってもらった。
膀胱腫瘍で精密検査を受けるひとからのメールだった。

アサダアメの水飴状をスプーンで舐めさせると
必死で舐めている。

少しは食べさせても良いと、病院から許可をもらっているので
家で作ってきたおじやを少しあげた。
沢山食べたがったけれど、もしも吐いたりしたら
おやつ禁止になりそうだから、
気を付けた。

レモンティも飲ませた。
でも寝かせて飲ませたら、また吐くから
起こした。
わたしの全体重を使ってジェンの体を支えた。
わたしはジェンの背中を体で支えてベッドに座った。

水分ももらっていないだろうから
ジェンは必死で飲んだ。
背中をさすってげっぷもさせた。
必死で支えていたら、看護婦さんが様子を見に来たので
胴体の拘束ベルトを外してもらった。

ジェンは、お茶を飲むよりも、寝たがった。
だから、いそいで背中にかゆみ止めクリームを塗って
寝かせた。
拘束つなぎを着ているので
背中にクリームを塗るのもたいへんです。
背中の隙間から手を突っ込んでなるべく奥まで
薬を塗ります。

食べたがるジェンの気を紛らわすために
手足にマッサージしながら薬やクリームを塗ります。
水虫の薬も塗って・・・足がつるつるに綺麗になっている。
足の裏には尿素。
爪には水虫薬。
皮膚にはかゆみ止め薬。
傷には、傷軟膏
爪を切って、ついでに
もみあげの長くなった毛をカットして。
おでこをイイコイイコしてあげる。

イイコイイコって声に出して言ったら
ジェンギンスは喜んでいた。

ジェンは何か沢山喋るんだけど
声がかすれて、声にならず、良く聞き取れない。
家族だからわかることも沢山ある。
ああ、あのことをいってるんだなぁ って思う。

音楽も4時間聞かせた。
ライアティアの歌声は綺麗だと言っていた。
ショパンのソナタは立派だと言っていた。

5時半にたくさんの点滴が終わった。

夕飯も出ないので、冷たくなったおじやを
5口くらいあげた。
紅茶も寝ながら飲ませた。
「 ごちそうさま 」と声が出た。

すこし、お腹がよくなって
正常なジェンギンスに会うことができた。

あすから、月曜で当分面会は行けない。

あすは、母を大学病院に予約無しで連れて行くんだけど
わたしは、11時までに大切な原稿を五反田まで
届けないといけないので、
もう、パニックです。

わたしの人生で一番忙しい時期なんだろうな。
ピークだな。
これを愉快に乗り切るのだ。
なんて!充実した毎日なのだgirl2good



何かくれって手を差し出すジェンギンス



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