アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

バナナ2本分のエネルギー

2008-02-11 01:13:58 | 介護
2008年2月11日 祭日 調子いい

祭日で仕事は休みです。
家族も居なくて、朝10時まで寝ていました。
起きたら、頭痛で久しぶりに1日苦痛だった。

母は、昨日綺麗で元気だったのに、今日は寝込んでいます。
救急病院は今日やっているかと寝ている部屋から聞いてきました。
点滴をしてもらいたいそうですが、胃が痛いわけでもなく、熱があるわけでもなく
それじゃ、何のための点滴でしょうか。

点滴をすれば元気になるという意識です。

どこが悪いのかと聞けば、出た! 食欲がないって。

古い風邪薬を押入から探し出して飲んであるし・・・

昨日は38度の熱があった。 なんて言ってるけど、
体温計の字が見えないからそれは、信用ならんし。

あさから寝込んでいて、結局ぜんぜん母には会っていない。

~~~~~~
ジェンギンスの所へ行かなくてはいけないというのが
今日のワタシにはたいへんつらくて、
頭がいたくて、いたくて、
あさから寝込んでいる母がうらやましく、
昨日行ったからもう行かなくて良いという姉がうらやましく

心臓はどきどきするし、微妙に体が震えているし、
眠いし、たいへんつらいのを押し切って、
ジェンギンスの所へ行きました。

到着するころ、飲んだ薬が効いて苦しさは忘れていました。

先ず、健やかに寝ているので安心しました。
話しかけると、返事をしてうなずいてくれます。

手の拘束をほどいて、自由にして上げる喜びがわたしには
味わえます。
わたしがして上げる重要な仕事です。

今日は、となりの大腿骨骨折のおばちゃんの所に
実の娘夫婦が来ていました。

娘は母の事を一生懸命考えて、あれしてこれして
あれしてこれしてって、お母さんのことを考えていました。

わたしが、たべない食事を下げられてしまう話しをしたら、
食事の時間まで付き添うと言って、ぜんぶ食べさせていました。
お母さんも、いつものようにいらないいらない って言わないで
自分でパクパク食べていました。

ワタシがベッドを上げたり下げたりしていたので
その娘さんも看護婦さんの許可をもらって
ベッドの調整をして、おかあさんの居心地が良いように整えてあげたので
安心しました。

ジェンギンスがMP3を聞いて、手拍子をしていたし、
向かいの人は藤山一郎のCDをかけていたし、
ななめはテレビをみているので、
娘さんは、「 うちも、音楽をかけなきゃ 」って
活気づいた病室になりそうです。

だから、今日は4人のうち、3人の家族がいたので
もう、世間話や入院話やあれこれとにぎやかで
わたしは、ジェンギンスと話す暇もありませんでした。

ジェンギンスはヘッドフォンで昭和歌謡を聴いて、手拍子です。

良いことを聞きました。

ジェンギンスの医療費控除は
ジェンギンスの収入から申告するだけでなく、
あまった分は別の家族の収入からも申告出来るそうです。

つまり、今回160万円の医療費を申告しますが
90万円分をジェンギンスの確定申告で申告し税金全額を払い戻し
残りの70万円と自分のかぞく数万円ぶんの医療費をわたしの
確定申告から申告し税金を戻せるのだそうで、

良いことを聞いたが、面倒だなぁ
計算しなきゃなりません・・・

===========

絶食のジェンギンスに今日は、バナナ2本分のエネルギーが入っている
ゼリーを持っていきました。
一昔はこのような簡単にエネルギーを取れる食品は無かったし、
棒状のカロリーメイトはまずくて食べれなかったもんだ。

でも、きょう上げてみたら、大正解でした。
ゼリーだから喉にスムーズだったし、
自分で口から吸えるので自由に飲んでいました。

口の中にも残らず、実によかった。

ジェンギンスは1日にたった、400キロカロリーの点滴しか打ってもらっていないけれど、これで600キロカロリーになるわけです。

でも、昼に与えるのは難しいのだ。
看護婦さんの出入りが激しくてな。

ジェンギンスのご機嫌もよく、
ゼリーもスムーズだったから
夕飯のじかんに、ポタージュスープを作って
半分飲ませました。
半分くらいで、もう口をあけなくなったから
辞めました。

いぜんなら、食欲旺盛でしたが
食欲は愕然と落ちました。

ついでに、頬のこけ方がすごくて
もう顔の奥まで届きそうなくらい
やせこけました。

ほら、絶食のせいだ。
病院のせいだ。
こればっかりは、病院の責任だ。




今日はなにしろわたしの頭痛で
早く帰ろうと決心して家をでたのですが
途中でまた、鎮痛剤を飲んで、
結局8時まで病院にいて、最後のぎりぎりまで
手袋をとって、安心させて上げました。

明日の火曜は仕事始まりが早くて病院に行けません。
でも病院に行かないと、4時間分の仕事がこなせますから
貴重な時間です。


ジェンギンスの口の中を撮影してきました。
痰吸引とピンセットの引っかき回しのせいで
血豆だらけです。





コメント (2)    この記事についてブログを書く
« きょうは健やか | トップ | 飢餓老衰だ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ババママ)
2008-02-12 15:32:41
もう「骸骨」かというくらい目がくぼんでいますね。まだ食べれるのに、工夫してくれなくて、薬は飲ませれるのに他はだめだなんて。きっと「何かあったとき」のことを考えてるんだ。うちは「なにかあっても責任は問わない」ということをコチラから伝えて特養でもいろいろ対応してもらいました。プロでもミスはあります。それを乗り越えて上達したり改善されるのです。義母の胃ろうや完全な寝たきりもそういうことで受け入れてもらったのでスタッフは皆義母で「勉強しながら」イロイロ覚えてくれました。義母の次に同じような人が入所したら、その人は快適なサービスを受けれるでしょう。怖がってばかりでは何も進歩しないと思うんだけどね。
病院は「訴訟」を最も恐れているから、「余計なことは一切しない」って感じなのかな。
返信する
Unknown (hiro)
2008-02-12 22:31:23
可哀想に・・・痛かったでしょうネェ。
みるき~さんの思いが届かず、お辛い日々ですね。ゼリー上手く飲み込めてよかったですね。良い物を見つけられました♪
返信する

コメントを投稿