新盆

２月に父・ジェンギンスが亡くなり、今年のお盆は新盆になります。

とにかく、ジェンギンス家では葬儀を出すのが初めてで、誰一人まったくわからず
それを私一人が仕切っているので、なにも考えもせず・・・

新盆はいったいいつなのかと考えようとしていたら、
けさ、長野のおばさんから電話があって、「　新盆はどう考えていますか」
・・・
ヒエッ！
そういえば、田舎じゃ近所の人が大勢やってきて御馳走を食べたり、
和尚様がきてお経をあげていたなぁ　と思い出した。
提灯も外に飾ってあったきがする・・・

家族のだれかが無くなると、提灯の案内がすごく沢山くる・・・って
きいていたけど、うちには葉書が１枚きただけで
なんの知らせもないし！

田舎のおばさんには、
和尚様も呼ばないし、近所の人も呼ばないし、
家族だけで墓参りをするつもりだと伝えた。
ジェンギンスの親戚も来ないだろう。

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さて、電話を切ってから、あせって、１まいの葉書を頼りに
仏具屋さんに電話をした。

新盆用の白い提灯をかざるんだって・・
これから先何年もつかう提灯をかざるんだって・・・

白い提灯は７月１日から飾るんだって、
家紋をいれるとお盆には間に合わないらしい・・・

上野へいくのも、新宿モノリスへいくのも
くたびれているので、
近所の提灯やさんへ行った。
小さい頃から、なんで提灯やさんがあるのか不思議だったが
はじめて利用する事となったのだ。

高くてもいいやと思って入ったが、
デパートよりずっと安くうっているんだと言われ、
ほんとだ、安いみたいだ・・・

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高校の同級生に渋谷でラブホテルを経営している友達がいるんだけど
その人が、
「　なんだかんだチョウチンイロイロ　」という訳の分からない
作文を書いていたのをおもいだして、ここではじめて納得した。

提灯やさんで説明をうけて、
提灯はいろいろあった。

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枠はプラスチックじゃなくて、木にした。
黒檀にした。

提灯は紙じゃなくて、絹にした。

提灯は１重じゃなくて、２重にした。

提灯の模様は、色のきれいな七草の模様にした。

２重の陰の絵は、５重の塔や山の絵だった。

ランプは落着いたものにした、グルグル回る
ブルーの回り行燈も興味があったけれど
家族になんと言われるかわからないので
やめておいた。

大きさは、中ぐらいかな・・
小さいのにしようと思ったけど
おじさんが、そうかわらないと教えてくれたので
適当に一つだけ購入した。

東京は一対じゃなくていいと言われた。
家紋は入れないのだと言われた。

１７０００円くらいだったと思うけど
１３０００円にしてくれた。
名前と職業を名乗って安くしてもらった。

白い新盆提灯の代金を１万円くわえて出したんだけど
「　１０００円なのよ　」と笑われた。
１万円だとばかり思っていた。

白い提灯は、お盆が終わったら燃してしまうそうです。
燃せなかったら、この提灯やさんが
岐阜におくって燃やしてもらうからと言ってくれました。


自宅に戻って
葬式に使った祭壇を組み立て、
ジェンギンスを仏壇からだしました。

なんか、落着きました。
仏壇には線香を上げなかった私ですが
今日は、何回もジェンギンスに線香をたてて
リンをならしてあげました。

いいひとだったなぁ　ってつくづく考えました。