アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

2006年の最後の面会

2006-12-31 12:16:29 | 介護


2006年の最後の面会

↑ 旅行で購入してきた、ほんものそっくりの赤ちゃんをだっこして、大喜びのジェンギンス。



2006年12月31日(日)大晦日



お正月くらいは、自宅で過ごさせてあげたいと思っていましたが、往復の移動だけでも苦労があって、母だけが夜中の介護に付き添うのでとうてい、自宅で過ごすことは無理だと言うことになり、病院のお世話になります。

いつものように、みんなで面会に行きました。
今日は、とっても寒くて外にはとうてい出れません。

1階の待合室で団らんしましたが、ここもちょっと寒いです。

熱い日本茶をのんで、家で作ってきたおにぎりを食べて、
バナナを食べて、ココアを飲むと、コレは「世界一うまいなぁ」と喜んで、
いちごを食べて、平和な時間を過ごしました。

それにしても、ジェンギンスは、骸骨のように痩せてしまいました。
もう、100才位に見えます。

骸骨です。

もう、だれにもジェンギンスの顔は見せることができません。

骸骨です。

他の人には入れ歯を入れてくれるのに、ジェンギンスには、入れてくれません。
だから、御飯はお粥です。

白いごはんが大好きなのにお粥で、早々に下げられてしまう生活は、ジェンギンスを骸骨にしています
この重症のジェンギンスをお願いしているだけでも申し訳ないのに
食事や入れ歯の事を強くは言えません。
安定剤を与えていないことだけでも有りがたい事です。

今日は、あたらしいお人形を持参しました。
いままでずっと探し続けていたお人形が1000円くらいで売っていたのです。

本物そっくりの赤ちゃんは、大声で笑います。
の声に、病棟の患者さんはみんな反応していました。

みんな、子どもが好きなんです。

ジェンギンスも、赤チャンが笑うと、あやしていました。
赤ちゃんセラピーです。

病棟ロビーには20名くらいの患者さんが居ました。
みんな、ここで新年を迎えるんですね。
家族が迎えに来てくれないのですね。

寂しいですね。

大晦日から、新年をこの認知症の患者さんのお世話をしてくださる、介護士の皆さんを、私は尊敬します。

家族が見放したこの父達の面倒を私たちに代わって、お世話をしてくださって

本当にありがとうございます。

骸骨みたいに痩せてしまった父は、
いつものように、笑って話しをします。
ココアを美味しいと言います。
家族といると安心してひとときを過ごして居るみたいです。

かわいそうだなぁ
苦しい病気だなぁと思う。

2006年が終わりましたが、ここまでは
生きれないかと思っていました。

2007年はどうなるでしょうか。栄養がとれて今のままを持続すれば
今年も生きれるかも知れない。

でも、今のままだと餓死だな。


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