アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

母を連れて長野へ

2007-09-25 11:57:58 | 介護

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母を連れて長野へ

作成日 | 2007-09-26

アクセス数 | 104        推薦数 | 0

カテゴリー | 日記 > 生活 > 美容/健康/コスメ


赤そばの花畑にて。



私の母には、もう88才をすぎたお姉さんがいます。

お互いに歳をとってしまい、自由に会うこともできません。

2年まえに、一緒におでかけしたりして

良い時間をすごしましたが、

今では、おたがい足腰が弱って

もう会えないかもしれないと

思っていました。



9月の始めにわたしの姉から、メールが来ました。



「 連休にわたしがお母さんを長野に連れていくから、あなたは休んでください」



普段、母に振り回されている私を気遣って母を連れて行ってくれるというのです。



母に話したら・・・・

そんなこと許してくれるわけがありません。

母は私が母にくっついていないと

許さないのです。

旅行好きの私のことですから

急に、私の家族も引き連れて

信州へ行くことになりました。



今回の旅行でいろいろ知りました。



私は、とっても時間に正確で

あれこれあれこれ、時間の予定を組んで正確に進行していく訳ですが、

うちの親戚は、全員同じでした。



したがって、予定のスケジュールに従って、きびきびと遅れることなく

予定がコナされていくわけです。



私が、ハワイでのんびりする暇もなく

あれこれあれこれ、行動しているのは、わたしの性格ではなく、

親戚一族の性格だったのでありました。



9月22日



高速バスにて長野県に到着。

わたしのいとこが、インターネットで通過地点を携帯で確認しながら、もうインターで待っててくれました。



母の姉の家におじゃまし、

2年ぶりに姉妹再会です。

びっくりするほど、歳を取ったと聞いていましたが、

普段、重症のお年寄りを見ている私達家族は、叔母が全く普通であったため非常に安心しました。



声に張りがあるし、会話も普通。

笑うし、喋るし、気を遣ってくれる。

家族にしたら、あちこちが衰えたと思っているのかも知れないけれど、

いたって普通だ。

良い時期だ。

正常に話せる良い時期だ。

大切にしたい、良い時期だと思った。



また、叔母の旦那様においては

叔母の介助ができるという90才で

びっくり仰天だった。



健康で長寿である貴重な

お年寄りでした。



9月23日



9時10分 赤そば畑を見学

9時30分 葡萄畑で各種ぶどうを試食

10時    ぶどう狩り

11時    先祖の大事な墓参り

12時    レストランで会食13名

14時    木曽へドライブ

15時30分 奈良井宿の街並散策    

18時    ホテル到着

19時    夕食



・・・

スケジュールどおり

進行します。



夜はのんびり露天風呂につかり

糖尿病のメーリージョンソンのことも

アルツハイマーのジェンギンスのことも

思い出すこともなく

幸せな時を過ごしました。



メリーは入院させ、わたしの姉が

退院のお世話をしてくれました。

たぶん、姉はメリーを連れて歩いたことがないんじゃないのかなぁ。



わたしだって、11年飼っている犬の散歩をしたのはつい最近です。



私達姉妹は、犬が好きじゃありません。



姉はジェンギンスのお見舞いにも

行ってくれました。

紅茶花伝を世界一美味しいといって

飲んでくれたそうです。

高級なおはぎを買って食べさせたら

こちらは、反応がなく、がっかりしたようです。

雨が降るので、待合室のロビーでテレビをみたら、手拍子で乗っていた様で、

携帯で録画したムービーが送られてきました。

時代は進化していますね。



ジェンのシャメールを、そばにいた、わたしの従兄弟にみせたらば、

絶句かな・・・

ちょっと、きつすぎた。

とにかく、ジェンギンスは、昔の面影が無くなって、死に神のようだから・・・・ 



~~~~~~~~~~~~



今回会った親戚には、80才を過ぎたお年寄りが4人いました。



お年寄りにはお年寄りなりに

考えがあるようで

介護に携わっている家族は

どの人も、苦労があると分かりました。



愚痴をこぼしながらも

親を大事にしている

従兄弟達が、私は嬉しかった。



つい何年か前は、平和な親戚一同で

楽しいことしか考えていなかったけれど、とうとう全員介護無しでは生きていけない親世代となり、

苦労を分かち合うことになった訳です。



みんなの顔色をみていると、

だれもがきっと、良い介護ができるだろうな、と感じました。



わたしも、一頑張りするぞと

ふるいたったわけです。



そして。



次の日は



待望の、名物大量ソースカツ丼を一人前、全て美味しくいただいた

私でありました。



良い思い出を

親戚のみなさんによって

作って頂いたことに

こころから、感謝します。



いつまでも、

この幸せが続きますように。

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