突然じいちゃんに呼ばれて墓参り。
寒い日が続きます。
目の手術をした母は、すっかり病人でパジャマを着たままで部屋にいます。
お陰で、買い物に出て行きません。
目玉の皮を縫って在るので、不快感が強いと思いますが、イタイイタイと言って大変です。
化膿しては困るので私も一生懸命優しくしてあげて、目薬と軟膏をつけてあげています。
上まぶたのふちが赤くはれているのが気になります。
おでき状態になっています。
年を取ると、痛みやカレーの辛さに耐え切れないようです。
子供と一緒です。
人間は、離乳食を経て、乳状の液体になって人生を終わるようです。
普通食が食べれる私たちは幸せです。
今日の寒い金曜日は久々、老人介護で忙しかった。でも、嬉しい気持ちのひだった。
午前中に父ジェンギンスの墓参りに行った。
電車に乗っていて、突然行ったのだ。
だから、何も持っていかなくて、駅でジェンギンスの大好きだったもみじ饅頭をひとつ買って、墓に供えた。
「 おじいちゃん今日は。」写真を撮って、花をきれいにして、「おじいちゃんさようなら 」 と言って、すぐにさよならした。
そして、今日は姉の義母に会いに行ったのです。
義母は、有料老人ホームに入って1年がたちます。
何回か脳梗塞で倒れて半身が不自由です。
でも、まだ若くて上品な人です。
今日話していても、なんて言葉使いの上品な人なんだろうと思いました。
2週間前に、転倒して腰を圧迫骨折したというけれど、元気そうだった。
でも、もう1人じゃトイレにいけないらしい。痛くて立てないらしい。
今日は、ロビーでお茶の時間だったので一緒に過ごしていたら、わたしにまでコーヒーをスタッフの方が持ってきてくれました。
ちゃんと、陶器のきれいなコーヒーカップです。 入所者さんにも、プラスチックの食器は使っていません。ゼリーだって、ちゃんと生クリームがきれいに絞られていて、なんとも上品。
スタッフの人がみんな、「 こんにちは 」「こんにちは」って挨拶をしてくれて、なんて感じがいいんでしょうか。
どの介護士さんも、落ち着いていて笑顔がある。忙しくしてる人はいないの。ゆったりしているの。 入所者さんもゆったり自由に過ごしてる。
特養は、介護4とか5の集団だけれど、有料ホームはお元気なお年よりもたくさんいてぜんぜん介護の必要もないくらいだ。
だから、話し声もきこえるし、自分で各階を自由に歩けるんだ。
いい環境だ。母もこんな施設だったらショートステイを気分よくしてくれることだろう。
でも、ご夫婦で入所している方もいたけど、自由の無いコンクリートの中の生活は息が苦しいと思う。コンクリート・・・つまり墓石の中だな。
将来は夫婦で老人ホーム・・・っていう話もよく聞くけど、これはまったく
おもしろくない生活です。 一生旅館に滞在している感じです。
義母に桜餅を持っていったので、二人で食べました。
義母は、きょうナニを言っているのかわからないことがたくさんありました。 なんか、私のことを別の人と勘違いしているようにも思えました。
まいにち、まいにち、誰とも話をしないんだから当たり前です。お気の毒です。 このお母さんを幸せな気持ちにさせてあげるためにはどうしたらいいのかと考えました。 おうちに連れて行ってあげたいな・・・
わたしには、暖かくなったら散歩に外へ連れて行ってあげることしかできません。 義母はこの2年間外に出ていません。
なんだかんだして、家に帰ったのが4時10分。お仕事は4時半からで、その20分で、メリーが汚した玄関をそうじして、母の食事の支度、暖房つけて。。。ヒーヒーでした。
寝ている母はそっちのけで、義母のところに行ってました。
わたしの母は、明日もデイにいきません。
すっかり、病人になりきっているからです。
でも、ふすまの向こうで、うるさいのなんのって・・・
「 ちょっと、チョコパンを早く寝かせなさい! 」
人の寝る時間まで干渉しちゃいけないさ。
母は昔からひとの生活に口を出してきたんだ・・・・
チョコパンがタイに行って、アイシャドーギラギラをたくさん買ってきてくれました。100年ぶんはあるな・・